「世界の感染者 数日で100万人、死者5万人に」WHOが見通し

WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は4月1日、スイス・ジュネーブの本部で記者会見し、新型コロナウイルスについて「世界の感染者は今後、数日間で100万人に達し、死者も5万人に増える」との見通しを示した。対策として、外出制限の措置を取る国が増えている中、弱い立場の人たちに食料などの生活必需品が行き渡るよう各国政府に呼び掛けているとしている。

日銀短観7年ぶり景況感マイナスに 大企業製造業も急転悪化

日本銀行が4月1日発表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の停滞で、企業の景況感は急速に悪化、深刻な状況に突入しそうなレベルにあることが明らかになった。企業の景況感を示す、代表的な指標の一つである大企業製造業の業況判断指数(DI)が、前回の2019年12月調査から8ポイント悪化し、マイナス8となった。
悪化は5四半期連続で、2013年3月以来7年ぶりにマイナスに落ち込んだ。とりわけ悪化が目立ったのがホテル、飲食店などの括りの「宿泊・飲食サービス」で、訪日外国人が街中からほぼ消えたため、前回のプラス11から一気にマイナス59へ急落、過去最低となった。

東京五輪 2021年7/23開幕決定 IOC臨時理事会が承認

延期が決まっていた東京オリンピック・パラリンピックの開催日程が3月30日決まった。2021年7月23日開会式を行い、8月8日に閉幕する17日間の日程で開催される。パラリンピックは8月24日から9月5日まで行われる。
30日開かれた、IOCバッハ会長、橋本五輪相、小池東京都知事、大会組織委員会の森会長によるテレビ会議で日本側が提案し、合意。その後のIOC臨時理事会で承認され、正式決定した。

志村けんさん死去 新型コロナウイルス感染による肺炎で

人気お笑いタレントの志村けん(本名:志村康徳)さんが、3月29日午後11時10分、新型コロナウイルスによる肺炎のため、東京都内の病院で亡くなった。70歳だった。3月20日に肺炎と診断されて都内の病院に入院。23日に新型コロナウイルスに陽性と判明、レギュラー番組(2本)を抱えるだけに、復帰に向けて懸命に闘病していた。しかし、年齢的なことに加え、かつてヘビースモーカーで肺炎を患ったりしていることや長い間の飲酒により、体力、免疫力が低下していることで、症状が予想以上に急速に重篤化、遂に復帰は叶わなかった。
志村さんは付き人を経て1974年に人気お笑いグループ「ザ・ドリフターズ」の正式メンバーになった。高視聴率番組「8時だヨ!全員集合」はじめ、「バカ殿様」や「変なおじさん」などのキャラクターを演じ、幅広い年代層から人気を集めた。日本国内で著名な芸能人が感染を公表し、死亡したのは初めて。

新型コロナにインフル治療薬「アビガン」治験と量産開始へ

安部首相は3月28日、新型コロナウイルスに感染した患者に対し、臨床研究として使い始めている新型インフルエンザ治療薬「アビガン」(一般名:ファビピラビル)について、薬事承認を目指す考えを示した。正式に承認するにあたり必要となる治験プロセスも開始すると語った。
アビガンは、新型インフルエンザ治療薬として備蓄されているが、中国で新型コロナウイルスに対する治療効果が確認されたとの報告が出ている。この報告を受け現在、世界の多くの国から関心が寄せられているという。ただ、アビガンについては妊婦が服用すると胎児に副作用が出るおそれがあると指摘されている。

新型コロナ 世界の感染者数50万人超え、死者は2万人突破

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、世界の感染者数は50万人を超え、死者は2万人を突破した。米国ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、感染者数は米国でニューヨーク中心に急増し8万3,507人に達し、中国(8万1,782人)やイタリア(8万589人)を上回った。また、3月26日時点でイタリアの死者は8,200人を超え、スペインでは4,000人を超えた。この結果、イタリアはもちろん、スペインも中国の死者を上回っている。

中国・広東省政府4/15開催予定の伝統の広州交易会の延期を発表

中国・広東省政府は3月23日、4月15日から開催が予定されていた第127回中国輸出入商品交易会を延期する方針を表明した。新型コロナウイルスの大流行で、とくに海外からの感染流入リスクが高いためとしている。
中国・国務院は、中国国内の新型コロナウイルス禍が一段落となったと判断、3月10日に貿易の安定化のため、広州交易会の開幕に向けた準備を行うよういったん指示していたが、その後世界において依然として猛威を振るう新型コロナウイルスの感染状況を勘案し、方針を変更する形となった。
広州交易会は1957年から開催されている中国最大規模の国際見本市。2019年は展示面積118万5,000㎡で、2万5,642社が出展し210カ国から18万6,015人のバイヤーが来場している。

EPAの外国人介護福祉士の第32回国家試験合格者337人・合格率44.5%

厚生労働省によると、経済連携協定(EPA)に基づくインドネシア・フィリピン・ベトナムの3カ国の「第32回介護福祉士候補者の国家試験」合格者は337人(前回266人)で、合格率44.5%(前回46.0%)だった。合格者337人のうち初受験者は286人(合格率49.9%)、再受験者51人(合格率27.6%)。
第32回合格者337人を国別にみると、インドネシア107人、フィリピン92人、ベトナム138人だった。

日本政府 全世界への渡航自粛要請「危険情報」レベル2に引き上げ

日本政府は3月25日、新型コロナウイルス感染拡大防止へ、全世界に対する「危険情報」をレベル2に引き上げ、不要不急の渡航自粛を求めた。イタリア、スペイン、アメリカなど欧米諸国の感染者の増勢が一気に加速し、さらに南米、アフリカなどまで海外での感染が拡大している。これにより各国の航空各社の国際線が運休、日本への帰国が困難になっていることや、帰国者の感染判明が相次ぎ、東京都などで感染ルートの分からない感染者が爆発的に広がる事態が予測されるため。