タイのタクシン元首相が仮釈放 入院生活から自宅へ

タイのタクシン元首相(74)が2月18日、仮釈放された。同氏は汚職などの罪で禁錮1年の刑が確定しているが、2023年8月に国外逃亡先から帰国して以来、収監されることなく、バンコクの警察病院に収容され、入院生活を続けてきた。現地メディアによると、同日早朝、病院を退院し、バンコクの自宅に入った。

ロシア各地でナワリヌイ氏追悼 30以上の都市で400人拘束

ロシア各地で収監先の刑務所で2月16日死亡した反政府指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を追悼する動きが続いている。独立系人権団体「OVDインフォ」によると、18日までにモスクワ、サンクトペテルブルクなど国内30以上の都市で約400人以上が拘束された。
大統領選を控え、80%以上の信任を得て態勢を盤石なものにしたいとするプーチン氏の思惑が、こうした対応に表れているのか。じっくり追悼者らの行動を眺めていてもいいように思うが、そんな余裕はまったくないらしい。中には献花しただけで即、拘束という例もあるというから、過剰反応・過剰防衛というほかない。

G1競馬の初戦フェブラリーS ペプチドナイルが初制覇

今年の日本中央競馬会(JRA)G1競馬の初戦、第41回フェブラリーステークス(1600mダート、16頭出走)が2月18日、東京競馬場で行われた。上位人気馬が揃ってゴール前伸びきれず、11番人気のペプチドナイル(藤岡佑介騎乗)が大波乱のレースを制した。タイムは1分35秒7。同馬は重賞初制覇をG1で達成するとともに、1着賞金1億2,000万円を獲得した。藤岡騎手はこのレース初勝利で、武英智調教師は初のG1制覇。
直線、中団から末脚を伸ばした5番人気のガイアフォースが1馬身1/4差の2着、後方から追い込んだ13番人気のセキフウがさらに首差の3着に入り、波乱を演出した。

大阪湾のクジラ死ぬ 現地調査で確認 死因は「餓死」

1月中旬から大阪湾に迷い込んでいたクジラが2月19日、専門家による現地調査により死んだことが確認された。死因は「餓死」で、クジラが2カ月以上えさを食べていないことから、体内の栄養がなくなり、体温が低下したためとみられるという。クジラは体長約12m,重さ約20トンのマッコウクジラ。
1月12日に神戸市の六甲アイランド沖合で目撃され、その後、兵庫県西宮市や大阪市の舞洲の周辺など大阪湾内で出没。そして、29日ごろから大阪府堺市の泉北北港の浅瀬にとどまっていた。大阪府は今後、死骸について近くの地中に埋めるか、海の底に沈めるか、いずれかの方法で処理することを検討している。

海外パビリオンの建物工事終了は10月中旬が目安 協会

2025年大阪・関西万博の実施主体の博覧会協会は、工事の遅れが課題となっている海外パビリオンについて、内装・整備期間を考慮すると、建物の工事などを今年10月中旬までに終わらせる必要があるとの目安を明らかにした。
同万博では50余りの国は自前でパビリオンを建設する「タイプA」と呼ばれる方式で出展する方針。だが、資材価格の高騰や人手不足を背景に建設会社との交渉が難航し、これまでに建設会社が決まった国は36カ国、着工したのはわずか5カ国にとどまっている。

H3ロケット2号機 軌道投入に成功 宇宙開発に参戦

日本の新たな大型主力ロケット「H3」の2号機が2月17日午前9時22分ごろ、鹿児島県・種子島宇宙センターから打ち上げられた。ロケットは予定された軌道への投入に成功し、2基の超小型衛星のうち1基の分離も確認した。H3は、今後の日本の宇宙ビジネスや探査の屋台骨を担う基幹ロケットで、実用化によって国際的に激化する宇宙開発競争に本格参戦したい考えだ。

関東で”春一番”昨年より14日早く 各地で気温20度超え

気象庁は2月15日午後、関東で”春一番”が吹いたと発表した。昨年より14日早かった。午後5時までの最大瞬間風速は横浜市が19.9m、茨城県龍ケ崎市で18.9m、東京都心と千葉市で18.8mなどとなった。
また、関東各地で気温が20度を超え、季節外れの暖かさとなった。最高気温は千葉市横芝光町で21.6度、埼玉県久喜市で21.5度、東京の都心で21.1度、茨城県水戸市で20.9度、神奈川県小田原市で20.2度などを記録、4月下旬から5月上旬並みの暖かさとなった。

ナワリヌイ氏死亡 各国首脳から相次ぐロシアへの非難

ロシア当局は2月16日、同国の反政府運動の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が死亡したと発表した。死因など詳細は不明。
これを受け各国首脳から、ナワリヌイ氏追悼やロシアへの非難が相次いでいる。英国スナク首相は「ロシアの民主主義の擁護者として、生涯を通じ信じられないほどの勇気を示した」とナワリヌイ氏を称賛。米国のバイデン大統領は「ナワリヌイ氏の死はプーチンに責任がある」と断言。「何が起きたのかは分からないが、プーチンらがやったことの結果であるのは間違いない」としている。
ドイツのショルツ首相は「我々はモスクワで権力を握る政権がどのようなものか、よく知っている。もはや民主主義ではない」と指摘。ウクライナのゼレンスキー大統領は「プーチンに殺害されたのは明白だ」と非難した。フランスのマクロン大統領は「今日のロシアでは自由な精神は収容所に送られ、死刑にされる」と憤っている。

日本総研 23年の出生数 過去最少の72万6,000人と推計

大手シンクタンク、日本総研の推計によると、2023年の子どもの出生数は前年比5.8%(4万人余)減の72万6,000人と、国が統計を取り始めた1899年以降、最も少なくなる見通しだ。また、1人の女性が一生のうちに産む子どもの数の指標となる「合計特殊出生率」は1.20前後に低下する見通しだと推計している。

23年名目GDP5.7%増 91年以来の伸び デフレ脱却へ動く

内閣府のまとめによると、2023年の国内総生産(GDP)速報値は前年比で実質1.9%増、名目5.7%増となった。幅広い品目に物価上昇が広がりをみせ、名目成長率はバブルの影響が残る1991年のプラス6.5%以来の高さとなった。日本経済はようやく、歴代政権が目標に掲げてきたデフレからの脱却に向けた動きが進んでいる。