香港の高等法院(高裁)は12月4日、経営再建中の中国不動産大手、中国恒大集団に対する清算申し立てについての審理を開き、判断を2024年1月29日に延期した。恒大集団が示した新たな債務再編案についての検討や協議に時間を要するとした。ただ、今回の判断先送りによって、かえって同国の不動産不況、ひいては景気停滞を長期化させかねないリスクがある。香港の清算手続きは実質的に法的整理にあたる。
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年末年始の国内旅行費用4万1,000円で過去最高 JTB調査
アンケート調査や予約状況によるJTBのまとめによると、2023年度の年末年始(2023年12月23〜2024年1月3日)の1人あたりの旅行費用は国内旅行で4万1,000円と2022年度から4,000円増え過去最高となる見通しだ。一方、海外旅行の旅行費用は22万2,000円と2022年度から1万9,000円減少する。ただ、海外旅行は長期と短期に分かれ、旅行費用は二極化すると分析している。
旅行者数は、国内旅行が4%増の2,800万人と新型コロナウイルス禍前の2019年度と比べて96%の水準まで回復する。海外旅行の旅行者数は2022年度に比べ2.6倍の58万人で2019年度に比べ70%の水準まで回復を見込む。
東洋エンジ タイでアセチレンブラック設備の設計業務を受注
東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市、以下、TOYO)は12月4日、日本のデンカとタイのSCG Chemicals Public Company Limited(SCGケミカルズ)が、合弁会社Denka SCGC Advanced Materials Co.,Ltd.(デンカSCGC アドバンスト・マテリアルズ)を通じて投資するアセチレンブラック製造設備の詳細設計・調達業務を受注したと発表した。
同プラントの建設地はタイ・ラヨン州マプタプット。設備能力は年産約1万1,000トン。2026年上半期完成予定。製造されたアセチレンブラックは優れた導電性を有するカーボンブラックの一種で、主に大手EV(電気自動車)向け蓄電池メーカーへ供給されるほか、洋上風力発電の高圧送電線ケーブル用途などでも使用され、脱炭素化に貢献する。
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JFE商事 マレーシアの有力合金鉄製造のOMH社の株式取得
JFE商事(本社:東京都千代田区)は12月1日、マレーシア・サラワク州で合金鉄製造事業を展開するOM Holdings Limited(本社所在地:シンガポール、以下、OMH社)との間で、OMH社がオーストラリア証券取引所で新たに発行する株式約2,760万株(新株発行後の発行済み株式総数の3.61%)を取得することで合意したと発表した。
OMH社は子会社を通じてマンガン合金鉄やフェロシリコンなどの合金鉄製造・販売を手掛ける世界有数の合金鉄サプライヤー。アジア各国での鉄鋼生産拡大に伴い、合金鉄需要は引き続き拡大が見込まれる。今回の新株取得を通じJFEグループ並びに国内外需要家への安定供給体制のさらなる強化に取り組む。
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エーザイ タイ保健省と認知症治療のアクセス改善で協働
エーザイ(本社:東京都文京区)は11月30日、タイ販売子会社Eisai(Thailand)Marketing Co.,Ltd.(以下、エーザイ・タイランド)が、タイ保健省医療サービス局との間で同国におけるアルツハイマー病(AD)をはじめとする認知症の治療に対するアクセス改善に向け協働することで合意したと発表した。
今回の合意にあたり、両者は①ADを含む軽度認知障害(MCI)および認知症の疾患啓発②ADを含むMCIおよび認知症の診断インフラの整備とそのアクセスの改善③認知症当事者および介護者のための認知症コミュニティやエコシステムの構築を通したトータルケアの確保ーの3点を特定している。
タイでは高齢化の進行に伴い、認知症者は現在の70万人から2050年には200万人へと大幅に増加すると予測されている。