住友生命 シンガポール生保のシングライフに1,000億円を追加出資

住友生命保険は9月13日、シンガポールの関連会社シングライフに追加出資すると発表した。英保険グループのアビバが持つ約26%の株式を9.3億シンガポールドル(約1,000億円)で取得する。この結果、シングライフへの出資比率は、これまでの約23%から約49%に高まる。シンガポールをアジア事業の中核市場と位置付けており、収益基盤の拡大を図る。

茨城県つくば市で”断層のずれ”再現する実験装置が完成

茨城県つくば市の防災科学技術研修所に、地震を引き起こす”断層のずれ”を再現する実験装置が完成した。これは長さ7mほどの2つの岩石を重ねて圧力を加えるなどしてつくった装置。9月12日に公開された実験では垂直方向などから最大300トンの圧力を加え、1分40秒の間に1ミリ滑る、断層のずれを再現した。
同研究所では、装置は世界最大規模で今後、蓄積したデータからより詳細な地震のメカニズムの解明につなげたいとしている。

EU 中国製EV調査へ「国からの巨額の補助金で市場を歪めている」

EU(欧州連合)のフォンデアライエン委員長は9月13日、中国製EV(電気自動車)について、「国からの巨額の補助金で価格が人為的に低く抑えられており、我々の市場での競争を歪めている」との認識を示し、調査を行う考えを明らかにした。
EUのルールでは、調査の結果、外国からの補助金を受けた輸入品によってEUの産業が不公正な競争にさらされ損害を受けたと認定されれば、制裁として関税を上乗せするなどの措置を取ることができる。

金剛バス廃止で4市町村 地域の足確保へ近鉄・南海バスに協力要請

金剛自動車が、富田林市、河南町、太子町、千早赤阪村の4市町村を走る「金剛バス」を、12月20日で路線バス事業の廃止を発表したことを受けて、地域の足確保に向け、地元自治体が近くのエリアを走る近鉄バス、南海バスの2社に対し、路線の引き継ぎについて協力要請していたことが分かった。
両社は現時点では「対応を検討中」としている。路線の引き継ぎにあたっては、利用者数が限られているだけに、運行数の減便や使用車両の小型化など採算性をどう確保するのか?が論点となりそうだ。

ホンダ BMW, フォードと北米でEV活用のエネルギーサービス新会社

ホンダは9月12日、米国現地法人、アメリカン・ホンダモーターとBMWグループ、フォード・モーターの3社がEV(電気自動車)を活用し、電力ネットワーク安定化に貢献するエネルギーサービスを提供する新会社「ChargeScape(以下、チャージスケープ)」の設立で合意したと発表した。3者均等での出資を予定しており、2024年初の稼働開始を予定。
新会社は、複数の自動車メーカーと米国およびカナダ内に数多く存在する電力会社とを結ぶ共通の情報プラットフォームを構築、提供する。これにより各自動車メーカーのEVが電力ネットワークと効率よくつながる、台数規模を生かした幅広い調達力で電力ネットワークの安定化を目指す。

川崎重工 大規模ステーション向け水素圧縮機技術 NEDOが採択

川崎重工は9月12日、同社が開発を進める大規模水素ステーション向け「大容量高圧ガスブースター式水素圧縮機の技術開発」がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の助成事業に採択されたと発表した。
大型燃料電池バスおよびトラックなど大型商用車ベースの燃料電池車(以下、FCHDV)では大流量での水素充填が可能な大規模ステーションが必要とされている。同事業では大容量高圧ガスブースター式水素圧縮機を開発することと、大規模水素ステーションを実現し、FCHDVの普及を後押しすることを目指す

ヤマト運輸 三菱ふそう開発の小型EVトラック900台導入

ヤマトホールディングス傘下のヤマト運輸は9月12日、三菱ふそうトラック・バスが開発した、小型の電気自動車(EV)トラック「eCanter(eキャンター)」の新型モデルを約900台導入すると発表した。
最大積載量2トンで、航続距離の短いラストワンマイル輸送に活用する。9月より2024年3月までに全国で順次投入し、温暖化ガスの排出削減につなげる。従来型に比べ小回りが利くように改良。約8時間の通常充電で116km走行できる。荷台に常温・冷蔵・冷凍の3室を備えている。

三菱重工など日英伊の3社が次期戦闘機で協力協定に合意

三菱重工、英国の航空防衛大手BAEシステムズ、イタリアの防衛大手レオナルドの3社は9月12日、次期戦闘機開発で協力協定に合意したと発表した。今回の合意によって3社は、2035年の次期戦闘機配備に向けて情報を共有し、長期的な役割分担や、次期戦闘機のコンセプトと要求能力の策定を進める。

塩野義 インド企業に抗菌薬の生産権利を供与 新興国での普及へ

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は9月12日、既存の抗生物質が効かない感染症の治療薬「セフィデロコル」を生産する権利を、インドの製薬企業、オーキッドファーマ(本社:インド・タミルナドゥ州)に供与すると発表した。薬剤耐性を持つ細菌による感染症は新興国を中心に増えており、新興国での治療薬の普及につなげる。

空飛ぶクルマで共同研究 あいおいニッセイ, MS&AD, HUAM

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険とMS&ADインターリスク総研、法政大学大学院アーバンエアモビリティ研究所(以下、HUAM)は9月11日、空飛ぶクルマなどエアモビリティの社会実装に向け9月1日、共同研究契約を締結したと発表した。
これに基づき、空飛ぶクルマに関する総合的なリスクアセスメントや安全・安心なモビリティサービス事業の構築、次世代航空分野における人材育成に向けた共同研究を行う。
空飛ぶクルマは2025年に国内での社会実装が目指されており、2035年までに空飛ぶクルマ自体の市場規模は大阪関西エリアだけで約920億円、付随した経済波及効果は約1,530億円にも上るとみられている。