ソフトバンクと東大 量子コンピューターの社会実装で共同研究

ソフトバンク(本社:東京都港区)と東京大学(所在地:東京都文京区)は9月20日、量子コンピューターの社会実装に向けた共同研究を開始したと発表した。これに伴いソフトバンクは東京大学が運営する「量子イノベーションイニシアティブ協議会」(以下、QII協議会)に加盟した。
今回の産学連携により、密に情報交換を行うことで量子ビット数増加の効果と、それによって解決可能になる課題の検証など、ソフトバンクが進めている量子コンピューターの社会実装に向けた研究をより一層加速することを目指す。

メディカロイド 手術支援ロボS シンガポールで販売承認取得

メディカロイド(本社:神戸市中央区)は9月20日、シンガポール現地法人Medicaroid Asia Pacific Pte.Ltd.が、手術支援ロボットシステム「hinotori(TM)サージカルロボットシステム」(以下、hinotori(TM))について、9月13日付でシンガポールの健康科学庁より販売承認を取得したと発表した。
hinotoriは国産の手術支援ロボットシステムとして2020年8月に厚生労働省より製造販売承認を取得」。以来、国内の臨床現場での実施症例は2,000例以上に上っている。

米マリオット インドネシア新首都ヌサンタラに3ホテル開業へ

ホテル大手の米マリオット・インターナショナルは、現在のジャカルタに変わる、土地開発をはじめインフラから整備・建設中のインドネシアの新首都「ヌサンタラ」に3つのホテルを開業すると発表した。現地の不動産大手パクウォン・シャティとホテルのマネジメント契約を締結したと発表した。発表によると、マリオットは「フォーポイントバイシェラトン」「ウェスティン・ホテル&リゾーツ」「トリビュートポートフォリオ」の」3ブランドを展開する。

東芝へのTOB成立 約79%が応募 年内に上場廃止 JIPで再生へ

東芝は9月21日、日本産業パートナーズ(JIP)など国内連合によるTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。TOBは1株4,620円で、8月8日から9月20日まで30営業日をかけて実施。応募比率は78.65%となり、成立条件だった66.7%を上回った。今後、株主総会などの手続きを経て、残りのすべての株も取得し、年内にも上場廃止となる見通し。これにより、JIP陣営の傘下で再生を目指す。同社は不正会計や巨額損失に加えて、物言う株主との対立など経営混乱が長引いていた。

8月のコンビニ売上高6%増で初の1兆円超え 18カ月連続前年超え

日本フランチャイズチェーン協会(所在地:東京都港区)が9月20日発表した8月のコンビニエンスストアの既存店売上高は、前年同月比6.1%増の1兆28億円だった。前年実績を上回るのは18カ月連続。8月として初めて売上高が1兆円を超えた。既存店客数は5.1%増の13億7,431人と8カ月連続でプラスとなった。既存店客単価は0.9%増の729円で、11カ月連続で前年実績を上回った。

東京都市大 変換効率30%に迫る、曲げられる太陽電池を開発

東京都市大学(所在地:東京都世田谷区)の石川亮佑教授らのチームは9月19日、エネルギー変換効率が30%に迫る曲げられる「ペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池」の作製技術を開発したと発表した。
今回開発した作製技術は、ボトムセルであるシリコンヘテロ接合太陽電池のシリコンウエハー厚を83μm程度まで薄くするもの。これによりペロブスカイト/シリコンタンデム太陽電池に、フレキシブル性を付加するとともに、軽量化も達成し、湾曲屋根やビル壁面など従来の太陽電池では設置困難だった場所への設置を可能にする。

ゼロボード 脱炭素でタイのINNOPOWER社と協業の覚書

GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化ソリューション「Zeroboard」を提供するゼロボード(本社:東京都港区)は9月19日、タイのエネルギーイノベーション・テクノロジー企業、INNOPOWER Company Limited(所在地:バンコク、以下、INNOPOWER)と9月8日、脱炭素化でパートナーシップの覚書を締結したと発表した。この協業を通じINNOPOWERの顧客企業がZeroboardを活用したGDG排出量の算定と可視化に取り組み、さらに排出量を削減するためのアクションまでを支援する。
INNOPOWERは、タイ国営の発電公社、Electricity Generating Authority of Thailand(EGAT)の子会社。

8月貿易赤字9,304億円 2カ月連続 赤字幅は66%縮小

財務省が9月20日発表した貿易統計速報によると、貿易収支は9,304億円の赤字だった。中国向けの輸出が落ち込み、2カ月連続の赤字となった。ただ、赤字幅は前年同月に比べて66.7%縮小した。
8月の輸入額は同17.8%減の8兆9,248億円、主な内訳は原粗油が25.5%減の9,773億円、液化天然ガス(LNG)が43.0%減の5,007億円、石炭が48.6%減の4,384億円。
輸出額は0.8%減の7兆9,943億円だった。輸出先を地域別にみると、中国向けが11.0%減の1兆4,350億円、米国向けが5.1%増の1兆6,179億円だった。

大塚製薬 経口タイプの抗がん剤 ECから製造販売承認を取得

大塚製薬は9月19日、成人の急性骨髄性白血病の治療に使われる経口タイプの抗がん剤「イナコビ」について、欧州委員会(EC)から製造販売承認を取得したと発表した。各国で順次販売する。
同社の注射で投与する抗がん剤「ダコジェン」を経口剤にした。がん細胞の増殖を抑制し、機能を回復させる効果がある。注射の投与は通院治療ととなるが、経口剤は在宅治療が可能で、患者の負担が減らせると期待される。

8月パソコン国内出荷台数12%減の43.8万台 5カ月連続の減少

電子情報技術産業協会(JEITA)によると、8月のパソコン(PC)国内出荷台数は前年同月比12%減の43万8,000台だった。国内出荷台数が前年同月を下回るのは5カ月連続。種類別ではノートPCが11%減の37万台、デスクトップPCが16%減の6万8,000台だった。法人と個人向け両方で減少傾向が続いている。
全体の出荷金額は9.4%減の518億円だった。7月に続き前年同月を下回った。