ACSL インドAeroarcとドローン・ロボティクスの戦略提携で覚書

国内産業用ドローンを主幹事業とするACSL(所在地:東京都江戸川区)は5月12日、インドの現地パートナー企業で、産業用ドローンに関わるサービスを手掛けるAeroarc Private Limited(以下、Aeroarc)との間で、ドローンおよびロボティクスの日本およびインドでの展開に関する戦略提携の覚書(以下、MOU)を締結したと発表した。今後2年間で災害支援、インフラ点検、建設、物流などの分野で総額3,000億米ドル(40.5億円)のプロジェクトの受注を目指す。

ホンダ 欧州向け新型EV「e:Ny1」23年秋から各国で順次販売

ホンダは5月12日、英国現地法人ホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:バークシャー州ブラックネル)が同日、欧州向け新型EV(電気自動車)「e:Ny1(イーエヌワイワン)」を欧州各国で2023年秋から順次販売開始すると発表した。412kmの航続距離を実現する大容量バッテリーや、EV専用のボディー骨格などで構築される「e:N Architecture F(イーエヌアーキテクチャーエフ)」を採用している。e:Ny1は、ホンダのEVブランド「e:N(イーエヌ)」シリーズの欧州市場向けモデル。

住友林業 米国で10階建て木造ビルの振動台実験を開始 世界初

住友林業(本社:東京都千代田区)は5月12日、参画する米国の「NHERI Tallwood Project」で4月20日、世界初となる10階建て木造ビルの振動台実験を開始したと発表した。
米国カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)で実施する本実験は、第1フェーズ(4月20〜6月6日)を米国研究者が米国西海岸の耐震基準で実施する。第2フェーズは、第1フェーズ終了後、同社オリジナル試験体に改修し、日本の耐震基準を検証する。NHERI Tallwood Projectはコロラド鉱山大学を中心とする米国科学財団(NSF)および米国森林局(USFS)の助成プロジェクト。
米国では各州の建築基準の規範となるIBC(米国の建築基準)が2020年に改正され、18階建てまでの木造建築が可能となった。この改正に伴い、第1フェーズの実験は米国研究者によりポストテンション構造という中大規模木造建築の新たな構法の耐震性検証を目的として実施される実大振動台実験。

貝印 中国の国際デザイン賞受賞の「紙カミソリ」を中国で発売

グローバル刃物メーカー、貝印(本社:東京都千代田区)は5月12日、日本国内で発売以来、好評の「紙カミソリ(R)」を、2023年4月22日より、中国の各種百貨店やショッピングセンターで販売開始していると発表した。紙カミソリは、プラスチックのハンドルを紙素材に置き換えることで、従来のカミソリ製品と比較すると、プラスチック使用量を98%削減したもの。プラスチック製のカミソリと遜色ない持ちやすさや剃り味が特徴。価格は2本入り税込み275円。

ヤマハ インドの公立学校でリコーダー使った日本の音楽教育を開始

ヤマハ(本社:静岡県浜松市)は5月12日、インド・デリー教育委員会と連携し、2023年4月よりデリーの公立初等学校10校の第5学年を対象に、正規授業内で初めてリコーダーを使った日本型器楽教育を導入したと発表した。同社はリコーダーの技術的な指導だけでなく、グループワークやディスカッションなどを通じ、相互理解の場を授業に取り入れたプログラムを提供している。授業開始に先立ち、全人的な教育の指導法に注目した音楽科教育研修を実施している。今後はデリーでの同プログラム導入校の拡大を目指していく。

PPIH 香港・東九龍に5/24「DON DON DONKI」オープン

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(以下、PPIH)は5月11日、グループのパン・パシフィック・リテールマネジメント(香港)(本社:香港)が5月24日、香港・東九龍(クーロン)に「DON DON DONKI Plaza Hollywood(ドンドンドンキ プラザハリウッド)」をオープンすると発表した。
同店舗は「食之遊宴地(食のテーマパーク)」のコンセプトのもと、様々な日本のグルメを集め、毎日利用しても飽きない店舗を目指す。DONKIの売場面積は956㎡。営業時間は9時〜23時。商品構成は食品、生鮮食品(青果・鮮魚・精肉・総菜)。同店舗が入る商業施設「Plaza Hollywood」は、住宅街に面しており、近隣住民に人気の施設。

JR東日本 3年内にシンガポールGATESの全株式取得へ

JR東日本は5月11日、シンガポールに本拠を置く鉄道軌道の設計および施工、検査、保守事業を展開するGATES PCM CONSTRUCTION LTD.(以下、GATES)の発行済の全株式を取得すると発表した。段階的に今後3年以内をめどとして100%(議決権株式比率)を取得する。クロスボーダーM&Aによる国際事業のビジネスモデル構築の一環。グループ力を総合・統合した国際事業のビジネスモデル確立による、アジアを中心としたより豊かなライフスタイル提供へ向けて、取り組みをスピードアップさせる。

ホンダ・GSユアサ EV用電池で合弁新会社 23年中に事業開始

ホンダ(本社:東京都港区)とGSユアサ(本社:京都市南区)は5月11日、両社の合弁による電気自動車(EV)搭載用を中心とした高容量・高出力なリチウムイオンバッテリー開発・製造を手掛ける新会社「Honda・GS Yuasa EV Battery R&D」を設立する契約を締結したと発表した。新会社は各50%の折半出資により、2023年中の設立および事業開始を予定。資本金20億円、資本準備金20億円、所在地は京都市南区。

京セラ デジタル捺染機開発, 水の消費ほぼゼロで布に印刷

京セラ(本社:京都市伏見区)は5月10日、水の消費量をほぼゼロで、布地にデザインを施せるデジタル捺染機「フォレアス」を開発したと発表した。フォレアスはインクジェットプリンターと同様で、幅は約2mまでの布地に最大8色でデザインできる。
同社は独自開発の顔料インクを採用。印刷後の洗浄を不要にしたことで、アナログ染色に比べ水の使用量を99%以上減らせる。環境負荷の軽減に力を入れるアパレル企業などの需要を見込み、2027年3月期に100億円の売上高を目指す。

大塚製薬の統合失調薬 アルツハイマー病治療で米FDAが承認

大塚ホールディングス(HD、本社:東京都千代田区)傘下の大塚製薬は5月11日、米食品医薬品局(FDA)から、アルツハイマー病に伴ってみられる暴力などの行動障害の治療薬として、統合失調症薬「レキサルティ」が承認を得たと発表した。アルツハイマー病の行動障害向けの薬は米国で初という。レキサルティは大塚製薬が創薬し、2015年に米国で成人のうつ病や統合失調症の治療薬として発売した。現在約60カ国・地域に供給している。
アルツハイマー病は認知症全体の6割強を占めるとされ、薬の服用により介護の負担を減らせる可能性がある。日本でもアルツハイマー病向けの承認申請する予定で、最終段階の治験を行っている。