東洋紡(本社:大阪市北区)と三菱商事(本社:東京都千代田区)は4月6日、共同出資で設立した機能素材を手掛ける新会社「東洋紡エムシー」(本社:大阪市北区)が4月1日より事業を開始したと発表した。東洋紡の高強度な樹脂や繊維などの機能素材と三菱商事の持つグローバルな販路を組み合わせて顧客を開拓する。
東洋紡エムシーの資本金は151億円で、出資比率は東洋紡51%、三菱商事49%。M&A(合併・買収)や設備投資などに1,000億円を計画し、2030年度に2,500億円、営業利益200億円を目指す。「環境ソリューション」「モビリティ・電子材料」分野で積極的な成長施策を展開していく。
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脱炭素で4社がペットボトル一元回収の実証実験
野村不動産ホールディングス(本社:東京都新宿区)は4月5日、サントリー食品インターナショナル、白井グループ(本社:東京都足立区)、首都圏環境美化センター(本社:東京都足立区)の4社協働で、循環型経済・CO2削減に資する取り組みとして、野村不動産グループが管理する19物件(オフィス4物件、マンション15物件)を対象に、ペットボトル一元回収の実証実験と分別排出状況の検証を実施したと発表した。
白井グループがAI配車システムを活用し、19物件のペットボトルを最短ルートで「一元回収。首都圏環境美化センターが選別・加工。リサイクル会社を通して、すべてが再生ペットボトルの原料としてサントリーグループで活用する。
おおむね事前のシミュレーションの期待値と同等の結果が得られた一方、オフィスで回収したペットボトルはマンションに比べ異物などの混入が多い傾向がみられたため、この分の品質向上に向けて、分別啓発など業界を超えた取り組みが必要であることが分かった。
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スシロー 廃食油を航空燃料「SAF」向けに提供
回転ずし大手「スシロー」の運営会社FOOD&LIFE COMPANIES(本社:大阪府吹田市)は4月5日、廃食油などを原料とする航空機の代替燃料「SAF」の製造に向け、プラント大手の日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)などと協力して、店舗から出た使用済み油を提供していくと発表した。
回転ずし店や居酒屋およそ680の店舗で天ぷらなどの揚げ物を調理した後の油を回収。日揮などが設立した会社が大阪府堺市に建設する製油工場でSAFを製造する。回収した油から不純物などを取り除いたうえで年間およそ75万リットルのSAFの製造を見込み、主に国内の航空会社に提供していく考え。
SAFは化石由来の従来の燃料と比べ二酸化炭素の排出量を80%程度減らせるとされ、国は2030年までに国内の航空会社が使う燃料の10%をSAFに置き換える目標を掲げている。