国分グループ 拠点のシンガポールの食品卸を傘下に

国分グループ本社(本社:東京都中央区)は8月5日、シンガポール子会社、KOKUBU Commonweath Trading Pte.Ltd.(本社:シンガポール)が、同国の食品卸売会社、San Sesan Global Pte.Ltd.(本社:シンガポール)の株式を取得したと発表した。出資比率は80%で、株式取得日は7月31日。国分グループより取締役を派遣する予定。
国分グループは第11次長期経営計画で海外事業の「基幹」事業化を掲げており、シンガポールをASEAN事業の中核地と位置付けている。国内外のグループ各社と連携した商流・物流・商品開発の各機能の飛躍的向上を図り、グループの海外事業拡大のさらなる拡大を進める。今回の食品卸売会社の取り込みもこの一環。

大東建託 定年後の多様な働き方実現へ「継続雇用制度」導入

大東建託(本社:東京都港区)は8月5日、定年を迎えた従業員の柔軟な働き方を支援するため、9月1日より全職種を対象に定年後の継続雇用制度を改定し、週休3日の「短縮勤務制度」と、グループ会社で介護・看護・保育・障がい事業を展開するケアパートナー(本社:東京都港区、大東建託100%出資)への転籍制度を新たに導入すると発表した。
同社は60歳定年制で定年後の勤務継続には「定年延長」と「再雇用」んの2種類の雇用形態があるが、勤務形態はフルタイム勤務のみだった。今回、新たに「再雇用」の従業員を対象に短縮勤務制度と転籍制度を導入し、1週間の勤務日数や1日の勤務時間を減らすことで、定年後の多様な働き方を可能とする。

UR都市機構 インドネシア・ジャカルタに駐在事務所開設

独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)は8月1日、インドネシア・ジャカルタに駐在事務所を開設したと発表した。UR都市機構の海外の駐在員事務所はオーストラリアのシドニー、タイ・バンコクに次いで3拠点目となる。
今後、ジャカルタにUR都市機構の駐在員が常駐し、現地政府、民間企業都の関係強化や、現地のTOD(自動車に依存しない社会を目指した都市開発)をはじめとする都市開発等の情報収取に努める。

東神開発 ベトナム学校開発事業第2弾 バイリンガル開校

高島屋(本社:大阪市中央区)の連結子会社、東神開発(本社:東京都世田谷区)は8月2日、ベトナム・ハノイ市東部の大規模タウンシップ開発「ビンホーム・オーシャンパーク」内で、同国における学校不動産開発事業の第2弾として共同事業者エデュフィット社が運営するバイリンガルスクール「THE DEWEY SCHOOLS Ocean Park(ザ・デューイスクール オーシャンパーク)」を、8月12日に開校すると発表した。
東神開発はエデュフィット社と共同出資による学校不動産事業会社にマジョリティをもって資本参画し、エデュフィット社が運営する学校施設の不動産開発・賃貸事業を手掛ける。また、エデュフィット社の学校運営事業にもマイノリティ出資を行うことで賃貸事業の長期安定化を図る。

甲子園球場 アルプス席まで銀傘拡張 28年完成 猛暑対策で

阪神電鉄は8月2日、阪神甲子園球場(所在地:兵庫県西宮市)の内野席にかかる「銀傘(ぎんさん)」を一塁側、三塁側ともにアルプススタンドまで拡張する計画を発表した。例年8月に開催される全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)で深刻化しつつある猛暑への対応策の一環。施工者は大林組で、施工費は約150億円。2024年11月に着工し、シーズンオフの冬場だけ工事を進め、2028年3月完成の予定。
観客の視界を遮らない観戦環境を維持するため、スタンド内に柱の出ない構造とする。一、三塁側ともにアルプス席に隣接する外周に地上6階の建物を建てて支柱を設け、拡張する銀傘を支える。

ウィーカーズ 車両整備のナルネットと協業 再建急ぐ

旧ビッグモーターの事業を継承したWECARS(ウィーカーズ、本社:東京都千代田区)は8月1日、自動車メンテナンスのナルネットコミュニケーションズ(以下、ナルネット)と整備の分野で協業すると発表した。車検などで安定した需要が見込まれる自動車整備を強化し、経営再建を急ぐ。
ナルネットは、車両メンテナンスの管理受託を手掛け、自社工場は持たず全国約1万1,700カ所の整備工場と提携、事業展開している。

シスメックス インドに試薬・機器生産機能備えた新拠点

シスメックス(本社:神戸市)は8月1日、総額約30億円を投じ、インド・グジャラート州サナンドII工業団地に、グループ初の試薬・機器双方の生産機能を備えた新たな生産拠点の建設が完了したと発表した。同生産拠点の敷地面積は1万8,100㎡、延床面積は1万600㎡。試薬、ヘマトロジー検査機器などを生産する。

ダイハツ 出雲市で福祉介護・共同送迎「ゴイッショ」実証

ダイハツ工業(本社:大阪府池田市)は8月1日、島根県出雲市で福祉介護・共同送迎サービス「ゴイッショ」の実証実験を同日から8月30日まで実施すると発表した。今回の実証実験では出雲市が運営主体を担い、運営フローやマニュアルの策定、介護施設や地域交通事業者との調整・交渉等をはじめとした業務をダイハツが実施する。
同市内の5法人7施設が参加し、運行車両5台で朝夕の送迎を実施し、期間中に延べ850人の送迎を予定。今後、実証実験の結果に基づき、事業課題を洗い出したうえで、運営体制および事業成立性の検討を行うとともに、来年度以降のサービス導入に向けた検討を推進する。
ダイハツは「少子高齢化」「地域活性化」といった社会課題の解決に向けた取り組みとして、福祉介護領域における新たなモビリティサービス「ゴイッショ」を展開してきた。これを通所介護施設での送迎業務を外部に委託し共同運行、高齢者の移動手段確保を支援する仕組みとする。

ホンダ, 日産自, 三菱自3社での戦略的連携検討の覚書締結

ホンダ、日産自動車、三菱自動車の3社は8月1日、自動車の知能化、電動化に向けた戦略的パートナーシップの検討開始に関する覚書を締結したと発表した。これは3月以降、ホンダと日産自動車が協業することで検討してきた枠組みについて、新たに三菱自動車が参画するもの。
3社の協業で生み出されるシナジー効果や、新たな事業機会が創出されるのかも注目される。