民間6社が「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」設立

ENEOS、スズキ、SUBARU、ダイハツ工業、トヨタ自動車、豊田通商の6社は7月20日、燃料を「つくる」プロセスでの効率化を研究するため「次世代グリーンCO2燃料技術研究組合」を7月11日、設立したと発表した。
同組合では、カーボンニュートラル社会実現のためバイオマスの利用、生産時の水素・酸素・CO2を最適に循環させて効率的に自動車用バイオエタノール燃料を製造する技術研究を進める。

第一交通と電脳交通 EVタクシーの充電効率化で実証

タクシー大手の第一交通産業と配車システム開発の電脳交通(所在地:徳島市)は7月19日、タクシー配車システムと電気自動車(EV)の給電管理システムを連携させることでEVタイプのタクシーを効率的に運営する実証実験を開始すると発表した。
給電所の予約状況に合わせて最適な充電タイミングを指示するシステムをつくる。実証実験は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「スマートモビリティ社会の構築」などをテーマにした公募事業に採択された。広島と和歌山の両県で最長2030年度まで実施する。

塩野義のコロナ治療薬 緊急承認制度適用見送る

厚生労働省は7月20日開いた公開審議で、塩野義製薬(本社:大阪市中央区)が開発した「ゾコーバ」に対し、緊急承認制度適用を見送った。
審議の最大の焦点は有効性の評価。実際の治験は臨床症状が異なるオミクロン株「BA.1」などの流行期に実施され、目標すべての総合的な改善効果は明確に出せなかった。ただ、効果をオミクロン株に特徴的なせきや喉の痛みなどの5症状に絞った場合、改善がみられたという。
塩野義製薬が5月末に行った緊急承認の適用申請からすでに約2カ月。同社の最終段階の治験の結果は、秋ごろまでにまとまる見通しで、審議はそれ以後の再開となる。

HIS ハウステンボス売却へ 香港の投資会社に

旅行大手のエイチ・アイ・エス(HIS)が、傘下の大型リゾート施設「ハウステンボス」(所在地:長崎県佐世保市)を、香港の投資会社に売却する方向で最終調整していることが分かった。売却額は数百億円に上る見通し。
HISは新型コロナウイルス禍による旅行需要の低迷で業績が悪化しており、保有するハウステンボス株のおよそ3分の2の大半を売却することで、財務体質の改善を図る。なお、ハウステンボスは投資会社の傘下で営業を継続する。

トヨタ,スズキ,ダイハツ 商用軽バンEVを共同開発

トヨタ自動車、スズキ、ダイハツ工業は7月19日、2023年度に商用車軽バンの電気自動車(EV)導入を目指すと発表した。脱炭素に向け3社がEVシステムを共同開発する。
コマーシャル・ジャパン・パートナーシップ(CJPT)も企画に参画し、スズキとダイハツが培った小さなクルマづくりのノウハウと、トヨタの持つ電動化技術を組み合わせ、軽商用車に適したEVシステムを共同開発する。

みずほFG メタバースへの進出を検討 通貨の発行も

みずほフィナンシャルグループ(FG)は7月19日、インターネット上の仮想空間「メタバース」を活用したビジネスへの進出を検討すると発表した。この最初の取り組みとして、8月にメタバース上で開催される世界最大級の仮想現実(VR)イベントに出展する。将来的にはメタバース空間で通貨の発行や管理を担うことを視野に入れている。

トヨタ 福島県で水素の社会実装を開始 水素社会へ

福島県とトヨタ自動車は7月19日、日本に多く存在する人口30万人程度の都市を原単位とした水素のある暮らしの実装モデルをつくり、全国の同様の都市に展開することを目指して、生活インフラであり、災害時の避難拠点でもあるスーパーマーケット、コンビニエンスストア等での配送を中心とした水素の社会実装を開始すると発表した。
Commercial Japan Partnership Technologies(以下CJPT)と連携し、いわき市と郡山市で、荷主/物流事業者、インフラ事業者、自動車メーカーが一体となり、燃料電池(FC)小型トラックを導入し、運行管理と一体となったエネルギーマネジメントシステムを構築する。FC小型トラックは、いわき市と郡山市に約60台を順次導入する予定。

双日 カンボジア首都圏変電設備整備案件を受注

双日(本社:東京都千代田区)は7月19日、カンボジアの電力公社(EDC)との間で、首都プノンペンの変電設備案件を受注したと発表した。これはプノンペンで3カ所の超高圧変電所設備の設計・調達・建設を行う一括請負契約。国際協力機構(JICA)により2015年に締結された円借款事業の「プノンペン首都圏送配電網拡張整備事業(フェーズ2)」のパッケージ1(変電所建設パッケージ)にあたる。工期はおよそ29カ月を予定。
EM CONSTRUCTION IMPORT EXPORT CO.,LTD.(所在地:カンボジア)と、SIEMENS ENERGY LIMITED(所在地:タイ)とともに3社コンソーシアムを組成し、共同で推進する。日系総合商社がカンボジアで円借款の変電所建設に取り組むのは初めて。

トヨタ8月世界生産70万台 15万台減産 コロナ禍で

トヨタ自動車は7月19日、8月の世界生産台数は約70万台(うち国内約20万台、海外約50万台)を見込んでいると発表した。新型コロナウイルス流行による部品調達難が響き、年初に仕入先に伝えた台数から約15万台(うち国内5万台程度)減らした。
8〜10月の世界生産台数は月平均85万台程度を予定。通気生産台数(約970万台)に変更はないとしている。

東亜建設 シンガポールのコンテナバース建設工事を受注

東亜建設工業(本社:東京都新宿区)は7月19日、PSAコーポレーションリミテッド(本社:シンガポール)よりシンガポール・トゥアス地区における3つのコンテナバースの建設工事を受注したと発表した。
今回受注したのは、同社が2019年に受注した8つのコンテナバースと180haを超えるコンテナヤード(追加工事を含む)の南側に、さらに3つのコンテナバースと55haのコンテナヤードを建設するもの。完成時期は2024年後半の予定。2040年代の全体完成時にはトゥアス港は年間取扱量6,500万TEUの世界最大の自動コンテナ港となる。