東芝 株式非公開化にらみ特別委設置 分割再編は中断

東芝は4月7日、株式非公開化を含む戦略的選択肢の検討に向け、社外取締役全6人で構成する特別委員会を設置すると発表した。これにより、2分割を前提としていたエレベーターと照明の両事業の売却手続きも中断する。
特別委は投資家からの提案を比較し、株主を含むあらゆるステークホルダーにとって最良の非公開化案を特定するとしている。6月に予定されている定時株主総会前に、その時点の情報を提供するという。

マツダ 日本向けCX-60で初のプラグインハイブリッド

マツダは4月7日、新型多目的スポーツ車(SUV)「CX-60」の日本仕様車を発表した。同社初となるプラグインハイブリッド車(PHV)をラインナップに揃える。販売価格は明らかにしていないが、300万円台が中心のCX-5以上の価格帯に設定する。2022年秋に発売する。マツダがPHVを商品化するのは初めて。
国内向けはPHVとガソリン車、簡易型ハイブリッド車(HV)とディーゼル車の4種類を用意する。PHVは容量約18KW時のリチウムイオン電池を搭載し、1度の充電で60km強を電気のみで走行できる。

 

 

大阪ガス 台湾CPC社向けLNG受入基地建設でコンサル業務受注

大阪ガス(本社:大阪市中央区)は4月6日、100%子会社のDaigasガスアンドパワーソリューション(以下、DGPS)が、台湾の国営石油・ガス事業者、台湾中油(以下、CPC)より、台中LNG受入基地の第四期拡張プロジェクトにおける、LNG受入基地の基本設計業務および技術コンサルティング業務を受注したと発表した。
当該拡張エリアの設備はLNGタンク(18万kl×4基)、気化設備、外航船受入設備とそれらの付帯設備から構成され、DGPSはすべての設備にかかわる基本設計業務および技術コンサルティング業務を担当する。同案件の完了は2029年を予定。今回の拡張により、CPC台中LNG受入基地の受入能力は年間1,300万トンまで増加する予定。

川崎汽船 シンガポールの船舶用アンモニア燃料供給で共同研究

川崎汽船(本社:東京都千代田区)は4月6日、シンガポールにおける船舶向けアンモニア燃料供給の実現に向け、住友商事など6社が2021年3月より進めている共同研究に参画すると発表した。同様に同日付で参画するシンガポール海事港湾庁を加えた8社での覚書に署名した。
この共同検討では、参加メンバーがそれぞれの貢献可能領域で、アンモニアバンカリング船の設計開発、海上輸送や貯蔵など関連するインフラを含むShip-to-Ship方式での船舶向けアンモニア燃料供給に向けたサプライチェーンの構築を検討する。また、シンガポールの関係当局や専門家の協力を得て、アンモニアバンカリングのオペレーション・ガイドラインや法規制の整備に向けて取り組む。

OUR フィリピン・ダバオに700名規模の教育拠点

ONODERA USER RUN(OUR、所在地:東京都千代田区)は4月6日、フィリピン・ダバオに700名規模の新たな教育拠点「ONODERA USER RUNフィリピン ダバオセンター」を開設したと発表した。
介護業・外食業・飲食料品製造業の分野に対応した最新設備を揃えるほか、コロナ禍を踏まえたオンライン教育に対する環境も用意。さらに無償の学生寮まで完備し、遠方の学生にも対応できる万全の体制を整えた。また、LGBTQに対する理解を促進し、多様な人財とともに活躍できるような共生プログラムも実施する。
OURは東南アジア4カ国(フィリピン、ミャンマー、カンボジア、ベトナム)における人財教育事業と、特定技能に特化した日本国内への人財紹介事業を展開している。

日揮HD 台湾のLNG基地の拡張工事を340億円で受注

日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)は4月6日、台湾で液化天然ガス(LNG)の受け入れ基地の拡張工事を受注したと発表した。事業規模はおよそ600億円、うち同社の受注分は340億円。2024年の完成を見込む。
台湾の大手建設会社、榮工工程股份有限公司、台湾のエンジニアリング会社、杜風工程服務股份有限公司ほか1社とコンソージアムを組み、台湾最大手の石油・ガス会社、台湾中油股份有限公司(本社:高雄市、以下、CPC社)より、LNG受入基地の建設プロジェクトを受注した。建設場所は台湾・台中市。

アドテック ベトナム・バクニン省に第2工場建設

半導体製造装置用電子部品などを手掛けるアドテックプラズマテクノロジー(本社:広島県福山市)は4月6日、ベトナム北部バくニン省に拠点を置く生産子会社、フックソンテクノロジー(以下、PST)の敷地内に第2工場を建設すると発表した。投資額は約2,000万米ドル(約24億4,700万円)。
第2工場棟は3階建てで延床面積1万5,950㎡。2022年9月着工、2023年7月完成の予定。最大限までラインを増強した場合、現行の約3倍までの増産が見込まれている。

AGC インドネシア子会社がPVC設備増強,初出荷

AGC(本社:東京都千代田区)は4月5日、化学品製造・販売子会社、アサヒマス・ケミカル社(ASC、本社:インドネシア)のアニール工場(所在地:バンテン州)で4月1日、同国の官庁関係者およびチレゴン市長などの列席のもと、同工場の塩化ビニール樹脂(以下、PVC)増強工事完成に伴う初出荷式を実施したと発表した。
同工場は3月より本格稼働を開始。これにより、同社グループのPVC年間生産能力は東南アジア地域で120万トン(増強前100万トン)、ASC社で75万トン(同55万トン)に拡大する。

東芝 インド・デリーの浄水場向けオゾン処理設備を受注

東芝インフラシステムズ(本社:川崎市幸区)は4月7日、ラーセン&トゥブロ社(Larsen & Toubro Limited 以下、L&T)からデリー市チャンドラワル浄水場向けオゾン処理設備を受注したと発表した。
このプロジェクトは国際協力機構(JICA)の円借款事業のデリー上水道改善事業の一つで、インドで最大級のオゾン設備になる。
既存の浄水場を撤去し、L&Tにより新たに建設される。同浄水場に、日量47万7,000㎥の浄水場にオゾン発生量31kg/hのオゾン処理設備3台が導入される予定。

フェローテックHD マレーシア・ケダ州に製造拠点

半導体関連製品を手掛けるフェローテックホールディングス(本社:東京都中央区)は4月6日、マレーシアに製造子会社「Ferrotec Manufacturing Malaysia Sdn.BHD(以下、FTMM)」を設立すると発表した。
FTMMの所在地はマレーシア・ケダ州クリム・ハイテクパーク内。資本金は2,500万米ドル(約31億円)で持ち分比率はFerrotec(USA)が40%、フェローテックホールディングス30%、杭州大和熱磁電子有限公司30%。
金属加工、ロボット組立、石英・セラミックス加工製造などを手掛ける。