日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)と東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は4月27日、燃料用アンモニアの製造工場を共同で建設すると発表した。お互いの技術やノウハウを持ち寄り、事業の競争力に磨きをかける。まずはアンモニアの主要市場となる日本企業からの着実な受注を目指す。
プラント大手は案件ごとの協力は多いが、特定分野で全面的に協力するのは珍しい。
日本国内のアンモニア需要は発電向けなどに拡大することから、2030年に年間300万トン、2050年に3,000万トンへ増えるとの予測がある。
中国の水素ステーション 28省・直轄市で264カ所建設
IHI インドネシア国営PLN傘下とアンモニア混焼・専焼検討
住友金属鉱山 インドネシアのニッケル製錬所建設中止
JERA バングラデシュのIPPと脱炭素で協業の覚書
JERAは4月25日、バングラデシュ最大の独立系発電事業者(IPP)、サミット・パワー・インターナショナルと、、脱炭素ロードマップ(行程表)の策定に向け協業することで覚書を締結したと発表した。
サミットパワー社は、バングラデシュの大手コングロマリットサミットグループの傘下の発電事業会社で、同国の発電容量の約1割に相当する約230万KWの発電設備を運営・建設する、同国最大のIPP事業者。
JERAは2019年10月にサミット・パワー社の発行済み株式の22%を取得することに合意して以降、発電設備の効率的な建設・運営等を通じて、バングラデシュの電力の安定供給とサミット・パワー社の企業価値向上に貢献している。
今後両者は同国のパリ協定目標達成に資する水素・アンモニアの活用機会の創出や、蓄電池等の再生可能エネルギーの導入を支援するプロジェクトの検討を行う。
ホンダ 中国合弁のSUV新EV「e:NS1」4/26発売
ホンダ(本社:東京都港区)は4月25日、中国で新設する電気自動車(EV)ブランド「e:N(イーエヌ)」シリーズの第1弾として、スポーツタイプ多目的車(SUV)のEV「e:NS1」を26日に発売すると発表した。価格は20万元(約400万円)前後の見通し。
東風汽車集団との合弁の東風本田汽車(東風ホンダ)が販売する。航続距離は中国独自のCLTC基準で510kmとなる。15.1インチの大型ディスプレーを標準装備するほか、ドライバーのわき見や居眠り運転などを検知し安全運転を支援する機能を搭載している。中国でのEV販売を本格化する。
5月には広州汽車集団との合弁の広汽本田汽車(広汽ホンダ)がSUV「e:NP1」の予約受付も始める。
三菱ガス化学 タイ電子材料工場の能力増強工事完了
インドネシアのバイオメタン活用で4社が覚書
日揮ホールディングス(本社:横浜市西区)、大阪ガス(本社:大阪市中央区)、INPEX(本社:東京都港区)の3社と、インドネシア国営石油会社プルタミナ(本社:ジャカルタ)は4月25日、インドネシアにおけるパームオイルの搾油工程で生じる廃液(Palm Oil Mill Effluent、以下、POME)由来のバイオメタン活用に向けた共同調査に関する契約を締結したと発表した。
この事業はメタンガスを回収しバイオメタンとして利用することで、温室効果を持つメタンガスの大気放散を抑制し、カーボンニュートラル社会の実現を目指すもの。インドネシア・スマトラ島およびカリマンタン島で製造したPOME由来のバイオメタンをジャワ島などのインドネシア国内需要家に供給することを想定し、その実現可能性を調査する。化石燃料からバイオメタンへの燃料転換による需要家のスコープ1のCO2排出量を削減することを目標としている。