西松建設 人工光型植物工場でホウレンソウの促成栽培法を確立

西松建設(本社:東京都港区)は3月14日、玉川大学(所在地:東京都町田市)との共同研究により、LED等の人工光源を使用した人工光型植物工場でホウレンソウの促成栽培方法を確立したと発表した。人工光栽培が困難といわれるホウレンソウを、この栽培方法で従来に比べ1.6倍も速く生育することができるとしている。一般的な植物工場の室温20~25℃が栽培温度のため、リーフレタスを栽培している植物工場で、ホウレンソウの栽培が可能となる。

大日本印刷など フィリピンで物流配送で3社合弁

大日本印刷(本社:東京都新宿区)、ユニアデックス(本社:東京都江東区)、Global Mobility Service(本社:東京都港区、以下、GMS)の3社は3月14日、コロナ禍で一層拡大する物流需要と今後の継続的な成長を見据え2月4日、フィリピンで物流配送マッチングサービスの合弁会社「3Q DASH TECHNOLOX,INC.」を設立したと発表した。資本金は1,100万フィリピンペソ(約2,475万円、設立時)。
新型コロナウイルス感染症の影響により、オンラインショッピングやフードデリバリーの急激な利用増加に伴う深刻化する配送の課題解決と、継続的な成長が見込まれる配送需要に応えるため、今回フィリピンで合弁会社を設立した。

三菱自 インドネシアで現地4社と軽商用EVの実証実験

三菱自動車工業(本社:東京都港区)は3月14日、インドネシアのミツビシ・クラマ・ユダ・セールス・インドネシア(以下、MMKSI)が、現地企業4社と軽商用電気自動車(EV)の実証実験に関する覚書を締結したと発表した。
締結したのは、国営郵便会社ポス・インドネシア(本社:バンドン)、送配電業および関連サービスを手掛けているハレヨラ・パワー(本社:ジャカルタ)、モビリティサービス大手のゴジェック(本社:ジャカルタ)、ドイツ物流大手の現地法人DHLサプライヤーチェーン・インドネシア(本社:ジャカルタ)の4社。
日本で2011年に投入したEV「ミニキャブ・ミーブ」を輸送業務に活用し、半年間の実証実験を通じて走行距離や充電記録、配送ルートなどのデータ集積を行い、EV普及に向けた環境整備の検証を進めていく予定。

IHI 脱炭素でシンガポール・ISCEと共同開発でMoU

IHI(本社:東京都江東区)は3月10日、シンガポール科学技術研究庁傘下の研究機関ISCEと共同で脱炭素社会に向けた研究開発を行うジョイントセンターを設立するためのMoU(基本合意書)に調印したと発表した。
これにより、IHIが取り組んでいるカーボンソリューション関連の開発の一環として、メタネーション、低級オレフィン、持続可能な航空燃料Sustainable Aviation Fuel(SAF)に代表されるCO2からの有価物転換のほか、循環型社会に必要となる技術の開発を加速する。4月1日から同ジョイントセンターを運営開始する。

イセ食品が会社更生手続き 負債総額453億円

東京商工リサーチによると、鶏卵大手のイセ食品(所在地:東京都千代田区)と関係会社のイセ(所在地:富山県高岡市)は3月11日、債権者から東京地裁に会社更生手続きを申し立てられ、保全管理命令を受けたと発表した。
負債は、イセ食品が約180億円、イセが約80億円で2社合計約260億円(金融債務のみ)。帝国データバンクによると、一般債務を含めた負債総額は計453億円。
イセ食品は国内大手の鶏卵販売業者として、卸売事業を手掛けていた。総数500社の取引先を抱え、国内の鶏卵流通のリーディングカンパニーの1社ととして知られ、ピークの2018年1月期は売上高470億6,000万円をあげていた。

メタノールを燃料とする内航タンカー開発で提携

商船三井など6社が3月11日、国内初のメタノールを燃料とする内航タンカー開発に関する戦略的提携で合意したと発表した。提携に合意したのは商船三井、商船三井内航、田渕海運、新居浜海運、村上秀造船、阪神内燃機工業。
このプロジェクトは経済産業省、国土交通省の「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」に採択され、2024年の竣工を目指している。
メタノールは重油と比較し、燃焼時の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大99%、粒子状物質(PM)排出量を最大95%、窒素酸化物(NOx)排出量を最大80%、二酸化炭素(CO2)排出量を最大15%それぞれ削減できる。

大和ハウス インドネシア子会社を増資 持株75%に

大和ハウス工業(本社:大阪市北区)は3月11日、連結子会社PT Daiwa House Indonesiaへの75億8,700万円の増資を実施、持ち株比率75%とし特定子会社とすると発表した。増資は2023年3月に完了する予定。同社の増資後の大和ハウスの出資額は175億3,300万円となる。
同子会社はインドネシアにおいて地域統括会社として、建築請負事業・不動産開発事業を手掛けている。

中国 国際会議センター屋根に日本製鉄の意匠性チタン

日本製鉄と日鉄ステンレスは3月11日、日本製鉄の意匠性チタンTran Tixxii(トランティクシャー)と、日鉄ステンレス(以下、NSSC)の高耐食性フェライト系ステンレス鋼薄板NSSC(R)220Mを使用した、三菱ケミカルインフラテックのチタン/樹脂/ステンレス鋼複合版、アルポリック/fr(R)TCMが中国江蘇省の揚子江国際会議センター(施主:江蘇省政府)の屋根に採用されたと発表した。
中国は日本製鉄とNSSCの素材を使用したTCMの世界最大の市場。今回の物件の採用面積4万7,000㎡(チタン使用量:71トン、ステンレス鋼使用量:130トン)は、採用実績の中でも2017年に竣工した中国江蘇省の江蘇大劇院7万3,000㎡(チタン使用量:85トン、ステンレス鋼使用量:170トン)に次ぐ、2番目に大きい規模となる。

トクヤマ 自家発電用バイオマス燃料で国際認証取得

総合化学メーカー、トクヤマ(本社:山口県周南市)は3月10日、自家発電所で使用するバイオマス燃料のパームヤシ殻(以下、PKS)に関して、天然林や生物多様性の保全などの観点から持続可能な調達を行うために、2月7日付でRSB認証(Round Table for Sustainable Biomass)および2月17日付でGGL認証(Green Gold Label)を取得したと発表した。
この両認証は、資源エネルギー庁の事業計画策定ガイドラインで認められた第三者認証。