ソニーグループは10月28日、2022年3月期の業績予想を上方修正し、本業のもうけを示す営業利益が1兆400億円になると発表した。会計基準変更のため単純比較できないが、営業利益が1兆円の大台に達するのは初めて。
三菱重工 インドネシアの火力発電所向けGTCCが運転開始
トヨタ初の量産EV 航続距離は最長500km 先行組を猛追へ
トヨタ自動車は10月29日、初の量産電機自動車(EV)「bZ4X(ビーズィーフォーーエックス)」の仕様を発表した。航続距離(1回の充電で走行可能な距離)は460~500kmと、先行する米テスラ「モデル3」の448~580kmや日産自動車「アリア」の430~610kmに迫る。世界のEVメーカーの中では先頭集団に入り、先行組を猛追する構え。
bZ4Xは、多目的スポーツ車(SUV)で価格は未定。2022年半ばから世界販売を始める。車台はEV専用の設計としてSUBARU(スバル)と共同開発した。スバルの四輪駆動や衝突安全、トヨタの電動化や「つながるクルマ」のノウハウを反映させた。出力が最大150KWの「急速充電器」に対応し、30分でフル充電の80%分の電気を貯めることが可能だ。外装に太陽光パネルも設置できるようにし、1年間で1,800km走行する電力を生み出すことができる。アウトドアや災害時に住宅に給電することも可能にした。
トヨタは「TOYOTA bZ」シリーズとして位置付けられるEVを2025年までに7車種発売する方針。今回はその第一弾にあたる。日本と中国で生産するが、既存車両の製造ラインを活用し、専用の拠点は設けない。
オートバックスセブン HW ELECTROへ出資しEV市場へ参入
ルネサス イスラエルのアナログ半導体企業Celeno社を買収
ルネサスエレクトロニクスは10月28日、主にイスラエルで事業運営を行う半導体会社Celeno Communications Ltd.の持株会社Celeno Communications Inc.(以下、Celeno社)の株式すべてを取得し、完全子会社化すると発表した。この買収はルネサス社が米国デラウェア州に設立する完全子会社とCeleno社の合併による方法で実施する。買収額は総額約3億1,500万米ドル(約350億円)の予定。
Celeno社は、イスラエルに本社機能を置くアナログ半導体企業で、ホームネットワーク、スマートビルディング、通信、産業分野向けに、先端Wi-Fiチップセット/ソフトウェアなど幅広い無線通信技術を提供している。
日野自など6社 次世代車載通信機の技術仕様の共同開発に参画
マクニカ モビと「自動運転の観光ロボットタクシー」実験
半導体、サイバーセキュリティ、AI/IoTにおけるトータルサービス/ソリューション・プロバイダーのマクニカ(本社:横浜市)は10月28日、モビ(本社:東京都千代田区)とアウトソーシングテクノロジー(本社:東京都千代田区、以下、OST)と共同で、「遠隔型自動運転の観光ロボットタクシー」運行の社会実験を、平城宮跡歴史公園スマートチャレンジで実施すると発表した。
この実証実験でマクニカは運行企画立案、運用サービス検証を担い、モビでは自動運転車両・自動運転システム・遠隔監視・車両予約・AI音声観光ガイドシステムの提供、OSTは社会実験車両とシステムを連携させるためのエンジニアリング支援と実証実験オペレーションを担う。この実証実験を通して、マクニカは遠隔監視システムを使用した自動運転における運用面、技術面の課題を検証し、自動運転の実用化に向けて、より実運用を意識したサービスモデルの検討を進めていく。
関西スーパー H2O傘下に 争奪戦に決着 薄氷の可決
ANA 今期一転最終赤字1,000億円 25年度までに9,000人削減
ANAホールディングスは10月29日、2022年3月期の連結最終損益が1,000億円の赤字(前期は4,046億円の赤字)になるとの見通しを発表した。これまでの35億円の黒字予想をから一転、2期連続の大幅赤字となる。新型コロナウイルスにより航空需要が激減し、回復が予想より大幅に遅れているため。このため、2025年度末までに航空事業の人員を、2020年度末比で約9,000人減らす計画を明らかにした。
今期の連結売上高の予想は前期比45%増の1兆600億円と、従来予想から3,200億円下振れする。営業損益は1,250億円の赤字(前期は4,647億円の赤字)と1,530億円下方修正した。売上高は2020年3月比で46%減の見込み。