ホンダジェット 小型カテゴリーで4年連続で世界1位達成

ホンダは2月25日、航空機事業子会社、米ホンダエアクラフトカンパニーがビジネスジェット機「ホンダジェット」の2020年暦年(1~12月)の世界へのデリバリー数が31機となり、小型ジェットカテゴリーで4年連続世界1位になったと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大で2019年実績は下回ったが、足元では回復傾向にあるとしている。

日立 CO2削減へ2030年度までに840億円投資 省エネ,再生エネで

日立製作所は2月25日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の実現に向け、2030年度までに840億円を投資すると発表した。内訳は省エネ設備の導入に600億円、再生可能エネルギー由来の電力購入に240億円。
CO2削減など環境対策の成果を役員報酬に反映する仕組みも4月に導入し、長期の経営課題と位置付ける。30年度までにCO2排出量を24%以上、電力消費量を22%以上それぞれ削減する計画。

JESCO スリランカ・バンダラナイケ国際空港工事35億円で受注

JESCOホールディングス(本社:東京都中野区)は2月24日、連結子会社JESCO Co.,Ltd(以下、JESCO社)が、スリランカ最大都市コロンボに近接し、同国の中心的な国際空港、バンダラナイケ国際空港パッケージAプロジェクト工事の案件を受注したと発表した。受注金額は約35億3,700万円。
受注先は大成建設。電気設備工事のうち幹線、電灯コンセント、避雷設備工事。工事場所はスリランカ西部州ガンパハ県カトゥナーヤカ市。工期は2020年12月15日~2023年12月14日(36カ月)。工事規模は地上4階建て旅客ターミナルビル、総延床面積18万㎡。
JESCOホールディングスはベトナムにおける各種設備工事に多くの実績がある。とりわけ今回は、ベトナム首都ハノイのノイバイ国際空港第2ターミナルビル新築工事の施工実績が評価され、受注につながった。

キオクシア 四日市で新工場起工式 設備投資1兆円規模

半導体大手のキオクシア(旧 東芝メモリ)は2月25日、四日市工場(所在地:三重県四日市市)で、フラッシュメモリーを製造する新工場の起工式を開いた。第6世代の3次元フラッシュメモリーの生産に対応する。162層の次世代フラッシュメモリー向けの生産設備を導入する。設備投資は総額1兆円規模になる見通しで、2022年内にも稼働させる。
設備投資は協業先の米国ウエスタンデジタルと共同で実施する。工場建設は2期に分けて実施。建屋面積は合計で4万㎡と同社の工場棟では最大規模となる。

島津製作所 子会社が下水のPCR検査の受託事業を開始

島津製作所(本社:京都市中京区)は2月25日、受託分析子会社の島津テクノリサーチが同日、下水処理場の下水に含まれる新型コロナウイルスのPCR検査の受託事業を開始したと発表した。
新型コロナウイルス感染者の糞便には発症前からウイルスが存在する。そのため下水処理場に流入する下水のPCR検査結果から感染流行の兆しのある地域を特定できる可能性がある。
島津テクノリサーチは京都大学、金沢大学、富山県立大学の教授・助教・講師らの技術指導を受け、同社製の新型コロナウイルス検出試薬キットを使い、検出が可能であることを確認している。

建設業の課題をICTで解決へNTT西日本など4社が連携協定

建設業就業者の高齢化、若手入職者の不足など建設業界が直面している課題をICTで解決するべく、NTT西日本、NTTファシリティーズ、NEC、竹中工務店の4社は2月25日、連携協定を締結したと発表した。これに基づき4社はNTT西日本新本社ビル建設予定地でローカル5Gを用いた共同トライアルを実施する。

JTBが資本金1億円に減資へ 財務健全化へ税の優遇措置活用

旅行大手のJTBが3月31日付で、資本金を現在の23億400万円から1億円へ減資することが分かった。税法上は中小企業扱いになることで、税の優遇措置を受ける狙いがあるとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛および旅行需要の激減で厳しい経営環境が続いており、財務基盤の健全化を図る。

20年全国新築マンション発売15.2%減の6万戸弱 44年ぶり低水準

不動産経済研究所が2月24日発表した2020年の全国の新築マンション発売戸数は、前年比15.2%減の5万9,907戸と1976年(4万9,955戸)以来、44年ぶりの低水準にとどまった。1戸当たりの平均価格は3.8%高の4,971万円と、4年連続で最高値を更新した。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言で、有力各社が発売を一時止めたことが響いた。

日清紡HD インドネシア子会社の債務の支払猶予を申立て

日清紡ホールディングス(本社:東京都中央区)は2月24日、インドネシア子会社PT.Nanbu Plastics Indonesia(以下、PT.Nanbu)が、中央ジャカルタ商事裁判所に、インドネシア現地法に定める債務の支払猶予手続き(PKDU)の申立てを行うと発表した。PT.Nanbuの負債総額は約25億円。
PT.Nanbuは日清紡HDの連結子会社、南部化成のインドネシア現地法人として2010年に設立され、主に自動車、家電分野向けに各種の樹脂成形品を製造、販売している。近年厳しい事業環境が続き、その業績が大幅に悪化している。

アイカ工業 マレーシアのアドテック社の株式70%取得

アイカ工業(本社:名古屋市中村区)は2月24日、100%子会社アイカ・アジア・パシフィック・ホールディング社(以下、AAPH)を通じて、マレーシアのホットメルト接着剤製造販売会社、Adtek Consolidated Sdn. Bhd(以下、アドテック社、所在地:セランゴール州)の株式70%を取得することで、株主と契約を締結したと発表した。取得価額は2,800万米ドル(約29.5億円)。株式譲渡実行日は4月1日の予定。
これにより、成長著しい衛星材ホットメルト分野での事業強化を図るとともに、アドテック社の販路を活用することで東南アジア、アフリカ、北米、欧州地域でのホットメルト接着剤事業のプレゼンス向上を図っていく。