ヤマトHD 初の自社貨物機導入 24年4月から運航 初号機成田に到着

宅配大手のヤマトホールディングスは、日本航空グループと連携して自社専用の貨物機の運航を始める。航空機3機をリース契約で初めて導入し、2024年4月から運航を開始する。これを前に11月6日、初号機が成田空港に到着し、披露した。貨物機の運航は日本航空のグループ会社が担い、1日最大21便を運航して成田や羽田と新千歳、北九州などを結ぶ計画。
自社専用の貨物機を持つことで、長距離輸送の新たな手段を確保するのが狙い。貨物の積載量は最大28トンでトラックおよそ6台分にあたるという。

パナソニックHD, 東急, UR都市機構 空中配送ロボ実証で連携協定

パナソニックホールディングス(HD)、東急、独立行政法人都市再生機構(以下、UR都市機構)は11月6日、川崎市麻生区のUR虹ヶ丘団地で、世界初となる郊外住宅地における空中配送ロボット技術を活用した新たな配送サービスの実証実験を実施することで、10月13日に連携協定を締結し、11月18日から実証実験を開始すると発表した。
3社は、この実証実験を活用し持続可能なまちづくりを推進する。実証実験の実施期間は2024年3月31日まで。この実験で、空中配送ロボットによる配送システムを試行的に運行させ、その効果や課題の把握、利用頻度や利用目的のニーズ把握と、生活への影響を調査する。

クボタ 後付けGPS端末を24年3月販売 他社・中古農機も装着OK

クボタ(本社:大阪市浪速区)は11月6日、他社製農機に後付けする全地球測位システム(GPS)端末の販売を2024年3月に開始すると発表した。農機の位置情報を把握し、専用システムから作業時間や場所を記録しやすくする。従来は同システムに対応した農機を買う必要があった。新たに販売する後付け機器「KSAS(ケ−サス)シンプルコネクト」はGPS端末と農機に装着するための金具がセットで1台当たり税別5万円。後付機器で、他社製や中古の農機にも対応できるようにする。

西武鉄道 24年1/1から全線を100%再生エネ由来電力で運行

西武鉄道(本社:埼玉県所沢市)は11月7日、脱炭素に向けて西武グループ環境方針に基づき、2024年1月1日から西武鉄道全線で使用するすべての電力を実質的に再生可能エネルギー由来の電力とし、実質CO2排出量ゼロで運行すると発表した。
西武グループは運営する「西武武山ソーラーパワーシステム」で発電する電力で、2021年4月から山口線(レオライナー)で運行を開始。今回、東京電力エナジーパートナーの再生エネ電力メニューを導入することで、通年・全路線・全列車での運行を実現し、年間約15万7,000トン排出していたCO2が実質ゼロになる。これは一般家庭の年間CO2排出量にすると約5万7,000世帯分に相当する。

日産化学 シンガポール現地法人を設立 ASEAN]で事業拡大へ

日産化学(本社:東京都中央区)は11月7日、シンガポールに現地法人を設立したと発表した。新会社の資本金は10万シンガポールドルで、日産化学が全額出資する。営業開始は2024年1月の予定。
今後も成長が見込まれるASEANならびにその周辺国の農業マーケットで、販売支援および普及サービスを強化するとともに販売体制を構築し、農業化学品事業のさらなる拡大を目指す。

10月輸入EV販売 40%増加 輸入車1万6,447台の12%に

日本自動車輸入組合(JAIA)が11月7日発表した10月の電気自動車(EV)の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は、前年同月比40%増の1,983台だった。増加は15カ月。輸入車販売全体の台数1万6,477台(前年同月比7%減)に占める割合は、同4ポイント増の12%だった。
輸入EVでは独アウディの「Q4 e-tron」、同BMWの「iX1」や「iX3」の販売が好調。中国の比亜迪(BYD)「DOLPHIN(ドルフィン)」も順次始まっている。

慈恵医科大, 横浜市立大など 光免疫療法の戦略手法を確立

東京慈恵会医科大学、横浜市立大学、米国国立がん研究所らの研究グループは11月6日、光免疫抗体を用いることで、生物種や薬剤耐性に関係なく様々な標的を選んで破壊、除去できる光免疫治療戦略の基準となる手法を確立したと発表した。
光免疫療法はウイルス、細菌・細胞といった標的に光免疫抗体を結合させ光を当てることで、標的のみを破壊、除去できるが、この研究では標的に結合する抗体(モノクローナル抗体)と、近赤外光に反応するプローブが結合した光免疫抗体を用いることにより、多種多様な細胞や微生物を光免疫療法の対象とする手法を確立した。

「ジャパンモビリティショー2023」来場者111万2,000人

日本自動車工業会(自工会)は11月6、10月25〜11月5日まで開催した「ジャパンモビリティショー2023」の来場者数が、目標とした100万人を上回る111万2,000人だったと発表した。ただ、前身の「東京モーターショー」として開催した前回の2019年の来場者数は130万900人で、前回比では15%下回った。東京モーターショー時代、最も来場者数が多かったのは1991年で200万人を超えていた。
同ショーは、国内の自動車メーカーなどで構成する自工会が2年に1度開いているが、2021年は新型コロナウイルス禍で開催が見送られ、今回は4年ぶりの開催だった。

国税庁 22年度法人所得 初の80兆円超 料理・旅館・飲食業好調

国税庁は11月1日、2022年度の法人の申告所得総額が前年度比7.0%増の85兆106億円となり、過去最高を更新したと発表した。総額が80兆円を超えたのは初めて。業種別の申告所得額で前年からの伸びが最も大きかったのは料理・旅館・飲食店業で、前年度比27.3%増の8,499億円だった。

近鉄・阪急・阪神 24年内に全駅でクレカのタッチ決済導入

近畿日本鉄道、緩急電鉄、阪神電鉄の3社は11月2日、管轄する全駅でタッチ決済対応のクレジットカードを使って改札機を通れるようにすると発表した。三井住友カードが提供する公共交通機関向けのタッチ決済サービスを使う。2024年内に各駅で少なくとも1カ所の改札に専用の読み取り機を設置する。増え続ける訪日観光客や2025年大阪・関西万博を見据え、交通系ICカードを持たない訪日客の利便性を高める。