九電グループ フィリピンで初の海外離島向け電化事業に参画

九州電力(本社:福岡市中央区)グループは1月8日、フィリピンのパラワン島およびセブ島でパワーソース社が実施しているマイクログリッド(地産地消型)事業に参画すると発表した。パワーソース社は現在、両島の計7地点でディーゼル発電で電力を供給しており、今後、太陽光発電設備の導入やさらなる地点での開発を計画している。九電グループが持つ離島での電力供給と再生可能エネルギー導入の知見を活用し技術支援し、環境に優しいエネルギーによる電化を推進する。

積水ハウス 「在宅時急性疾患早期対応ネットワーク」構築を発表

積水ハウス(本社:大阪市北区)は1月8日、非接触型センサーを採用した世界初の「在宅時急性疾患早期対応ネットワークHED-Net(In-Home Early Detection Network)」を構築したと発表した。米国ネバダ州ラスベガスで開催されている世界最大級のコンシューマー・エレクトロニクス見本市「CES2020」で明らかにした。これは昨年の「CES2019」でこのプラットフォーム構想を発表したことを受けて推進してきたプログラム。2020年は人の暮らしに寄り添った環境での「生活者参加型パイロットプロジェクト」による社会実装を開始する。

IIJ インドネシアでファイアウォールの運用管理事業を開始

インターネットイニシアティブ(本社:東京都千代田区、以下、IIJ)は1月8日、インドネシアでインターネットを通じて企業などの内部ネットワークい侵入してくる不正なアクセスから守るファイアウォールの運用管理を開始すると発表した。新たに海外で本格的に展開するセキュリティサービスの第1弾。インドネシアを皮切りに、ASEAN地域にあるIIJグループの現地法人からサービスを提供する。

三菱商事 タイで循環型PET製造事業に参画 出資比率34%に引き上げ

三菱商事(本店:東京都千代田区)は1月8日、台湾ポリエステル繊維・PET樹脂製造大手の新光合成繊維股份有限公司(以下、新光)傘下で、タイで飲料ボトル用PET樹脂の製造を展開するThai Shinkong Industry Corporation Ltd.(以下、タイ新光)の第三者割当増資を引き受け、出資比率を現行の3.85%から34%へ引き上げることで合意したと発表した。これに伴いタイ新光へ三菱商事より経営幹部を派遣し、タイ新光の事業経営に貢献するとともに、新光の技術力・知見を活用し、海洋プラスチック問題への対処を加速させる。

NEC ミャンマー主要3都市の国際空港の航空機監視システムを受注

NEC(本社:東京都港区)は1月8日、ミャンマーの航空局から同国の3主要都市ヤンゴン、マンダレー、ネピドーの国際空港を対象に、航空管制用レーダなどの航空機監視システムを総額23億円で受注したと発表した。国際協力機構(JICA)を通じた日本政府の政府開発援助(ODA)無償資金協力により、航空管制用レーダや情報処理システムなどを2021年10月末までに設置する。

日本工営 インド・チェンナイでメトロ整備事業など3件70億円で受注

日本工営(本社:東京都千代田区)は1月8日、インド・タミルナドゥ州チェンナイ都市圏でメトロ整備など交通運輸関連プロジェクト3件を受注したと発表した。今回受注したのはチェンナイメトロ建設事業(フェーズ2)、チェンナイ周辺環状道路建設事業(フェーズ1)、チェンナイ都市圏高度道路交通システム整備事業の3件。契約総額は70億円。         契約額の内訳はメトロ建設事業が日本工営約22億円、Nippon Koei India約32億円(人件費報酬額)、周辺環状道路建設事業が日本工営約2億円、Nippon Koei India約4億円、高度道路交通システム整備事業が日本工営約4億円、Nippon Koei India約6億円。                                                                                                             チェンナイはベンガル湾に面するタミルナドゥ州の州都で、インド第4位の約1,070万人の人口を擁する南インド最大の都市圏。

昭和電工 電子材料用高純度ガス事業で 上海第二工場を建設

昭和電工(本社:東京都港区)は1月8日、電子材料用高純度ガス事業強化のため、上海の製造拠点、上海昭和電子化学材料有限公司(以下、SSE)の隣接地に第二工場用地を取得し、高純度N2O(亜酸化窒素)および高純度C4F8(オクタフルオロシクロブタン)の製造設備と、高圧ガス危険物倉庫を建設すると発表した。第二工場の稼働は2021年下半期を予定。高純度N2Oは主に半導体やディスプレイ製造時の酸化膜の酸素源として、高純度C4F8は主にその酸化膜の微細加工(エッチング)などに使用される特殊ガス。SSE第二工場の面積は約1万㎡。高純度N2O年産能力1,000トン、高純度C4F8年産能力600トンの設備を建設する予定。今回の投資額は、台湾での高純度C4F8年産能力150トンの製造設備の新設分(2020年春稼働を予定)を含め約30億円。

パナソニック,4K超の眼鏡型VR端末を開発 5G普及時の需要見込む

パナソニックは1月7日、4Kを超える高解像度で、世界で初めてHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した眼鏡型VR(仮想現実)グラスを開発したと発表した。第5世代移動通信方式(5G)商用サービスの本格化・普及を見据え、VRグラスを用いたスポーツ観戦や様々な疑似体験などの需要を見込んだもの。世界トップクラスのVRグラス向けデバイスメーカー、Kopin社(本社:米国マサチューセッツ州)およびグローバル企業、3M社(本社:米国ミネソタ州)とともに共同開発した。

トヨタ 静岡県に先端技術の実証都市建設へ 自動運転やAI技術開発で

トヨタ自動車は1月7日、静岡県内に広さ70万㎡余の実証都市を建設し、自動運転車やAI(人工知能)などに関する技術やサービスの開発に乗り出すと発表した。これは米国ラスベガスで世界最大規模のテクノロジーの見本市「CES」が始まるのを前に現地で発表会を開き、同社の豊田章男社長が明らかにしたもの。静岡県裾野市内にある閉鎖予定の工場跡地に実証都市を建設。プロジェクトの詳細はまだ決まっていないが、工事は2021年着工し、公募などによって最終的に2,000人余の住民が暮らしす予定という。