日本触媒と三洋化成 20年10月経営統合で基本合意

関西に本社を置く化学メーカー、日本触媒(大阪本社:大阪市中央区)と三洋化成工業(本社:京都市東山区)の両社は5月29日、2020年10月に経営統合することで基本合意したと発表した。両社を傘下に置く持ち株会社を設立し、経営を統合する。両社はいずれも紙おむつに使われる吸水性の高い樹脂を製造しており、日本触媒は世界でトップレベルの生産量を保持している。ただ、事業規模としては欧米の大手化学メーカーとの差が広がっているのが現状。経営統合により、この差を詰め、国際競争力を強化。拡大が見込まれるアジアを中心とした新興国の紙おむつ需要を取り込んでいく。

使えるねっと インドネシアのGTN社とパートナーシップ締結

クラウドサービスプロバイダーの使えるねっと(本社:長野市)は5月28日、インドネシアのGraha Teknologi Nusantara(GTN)社とパートナーシップ契約を締結したと発表した。これにより、使えるねっとグループのインドネシア法人Cloud Matikaが提供するサービスのインフラの一部を、GTN社が運営するジャカルタ近郊のデータセンターでホスティングする協業が実現する。GTN社は三井物産、三井情報およびインドネシア大手財閥りっぽーグループによるジョイントベンチャーで、インドネシア国内でデータセンター事業を展開している。

ジャパンネット銀行 インド関連ファンドの取り扱い開始

ジャパンネット銀行(本社:東京都新宿区)は5月28日、JNB投資信託で新たにインド関連の2ファンドの取り扱いを開始すると発表した。「インド内需関連株式ファンド」「インド債券ファンド(毎月分配型)」の2ファンドで、同ファンドのインターネット専業銀行の取り扱いは同社が初めて。

NEC AI活用の創薬事業に本格参入 25年に事業価値3000億円目指す

NECは5月27日、ヘルスケア事業強化の一環として、最先端AI技術群「NEC the WISE」を活用したがんなどの先進的免疫治療法に特化した創薬事業に本格参入すると発表した。同社は2025年に、創薬事業の事業価値を3000億円まで高めることを目指す。第一弾として欧米で、パートナーのTransgene SAとともに、頭頸部がんと卵巣がん向けの個別化ネオアンチゲンワクチンの臨床試験を日本企業で初めて開始する。治療薬はNECとTransgeneが共同で開発する。

ICMGと中国・南京政府 AIベンチャーの中国進出支援

経営コンサルティングのICMG(本社:東京都千代田区)のシンガポール子会社、ICMGシンガポールは5月27日、同国の投資会社、Origginと共同運営する起業支援事業「Venture Co-Creation プラットフォーム(VCC)」事業で、中国・南京政府と人工知能(AI)関連の研究プロジェクトに関する覚書を締結したと発表した。シンガポールを中心としたアジアの新興企業の中国進出を支援するのが狙い。VCCによって、すでに世界にとって存在意義のある26社のスタートアップが創業され、大企業との共創を通じて事業を加速させているという。

JAL・マレーシア航空 共同事業で覚書

日本航空(本社:東京都品川区、以下、JAL)とマレーシア航空(本社:マレーシア・クアラルンプール)は5月27日、利用顧客の利便性とサービス向上を目的とした共同事業実施に向けた覚書を締結したと発表した。両社はすでに関係当局への独占禁止法の適用除外の申請を行っている。2020年までの共同事業の開始を目指す。両社は2019年5月現在、成田-クアラルンプール間でJALが週7便、マレーシア航空が週12便運航している。またマレーシア航空は関西-クアラルンプール(週7便)、成田-コキタナバル(週2便)運航している。

三菱地所 タイ・バンコクの大規模複合オフィス開発に参画

三菱地所は5月28日、タイ・バンコクに拠点を持つ大手デベロッパーRaimon Land社(以下、RML社)と共同で、大規模複合オフィスビル開発計画「One City Centre」プロジェクトに参画すると発表した。同プロジェクトは、三菱地所グループとして初となるタイ国内でのオフィス開発で、2019年2月に着工、2022年末竣工を予定。開発地は各国の大使館や高級ホテル、ショッピングモールが集積するセントラル・ルンピニエリアに所在。敷地内はオフィス棟・商業棟の2棟からなり、賃貸面積約6万1,000㎡、61階からなる大規模な複合開発計画。竣工時にはBTSスクンビットラインのプルンチット駅とスカイデッキで接続予定で、バンコク市内各エリアから公共交通を介したスムーズなアクセスを実現する。

鴻池運輸 イセ食品と 北インドで鶏卵輸送の実証実験

鴻池運輸(本社:大阪市中央区)は5月27日、農林水産省が公示した「令和元年度フードバリューチェーン構築推進事業 インド事業化可能性調査支援事業」で、「北インドでの鶏卵の安全・安心・確実な輸送の実証」を提案し、採択されたと発表した。この事業は鴻池運輸が実施主体となり、日本国内鶏卵業で最大手のイセ食品(本社:埼玉県鴻巣市)の協力のもと、北インドで鶏卵の鮮度と形状を保ったまま、遅滞なく輸送を可能にするための実証実験で、5月より約9カ月間の予定で実施する。

上海吉祥航空7/1関西-長沙線を新規就航

関西国際空港を運営する関西エアポートは5月28日、上海吉祥航空が関西-長沙線を7月1日に新規就航し、デイリー運航を開始すると発表した。上海吉祥航空は上海市に本社を置くフルサービスキャリア。大手航空会社より安い運賃で機内食や受託手荷物サービスなどを無料提供している。機材はエアバスA321を使用、座席189席(ビジネスクラス12席、エコノミークラス177席)。今回の就航で同社の関西空港発着路線は上海、銀川(上海経由)、南京、青島に続き5路線となる。

星野リゾート「OMO7大阪新今宮」6/1着工

星野リゾート(所在地:長野県軽井沢町)は5月28日、大阪市浪速区で開発中の施設名を「星野リゾートOMO7(おもせぶん)大阪新今宮」とし、6月1日に着工すると発表した。大阪の風情と楽しさを色濃く残す新世界エリアに隣接し、関西国際空港からのアクセスの良い新今宮駅(南海電鉄・JR)に位置する立地を活かし、「ビジネスホテルとは一線を画し、観光客に特化したホテルを目指し、地元の方々と連携して観光客に楽しんでもらうコンテンツを提供していきたい」(星野佳路代表)としている。地上14階建て、客室数436室。2021年11月竣工、2022年4月開業予定。料金はタイプによって1万円から3万円程度になる予定。