学研ホールディングス(本社:東京都品川区)は5月29日、グループ会社で高齢者福祉事業を手掛けている学研ココファン(本社:東京都品川区)およびメディカル・ケア・サービス(所在地:さいたま市)が、新型コロナウイルス感染拡大による雇用環境悪化に伴う求職者の受け皿として、新たに1,000名の採用枠を確保し、全国に新たな雇用機会を創出すると発表した。
学研グループは、高齢者福祉事業を「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」および「認知症高齢者グループホーム」の二つの柱で、全国で拠点数400超、総居室数1万3,000室を展開。今後も団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)となる2025年を見据え、年間30棟以上の新規出店を計画している。
嚥下食・咀嚼困難者食・介護予防食年率3~8%成長と推計
矢野経済研究所が行った日本国内の嚥下食・咀嚼困難者食・介護予防食に関する調査によると、これらの市場は今後年率3~8%成長すると予測している。また、2018年度のこれら全体の市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比8.4%増の734億6,000万円と推計している。
2018年度市場の内訳は嚥下食は同6.8%増の284億5,000万円、咀嚼困難者食は同11.6%増の222億5,000万円、介護予防食は同7.3%増の227億6,000万円。入院・入所者数の増加や調理現場の人手不足で、嚥下食・咀嚼困難者食市場は成長が見込まれる。日本国内には要介護認定を受けた高齢者がおよそ640万人おり、しかも年々増加傾向にあるだけに、とりわけ咀嚼困難者食の需要は増え、その市場規模はおよそ400億円まで成長していくことは十分可能とみている。
今後の市場展望について、嚥下食は年率3~4%、咀嚼困難者食は同7~8%、介護予防食は同3%前後のそれぞれ伸びを予測している。
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パラマウントベッド 映像で確認・記録できる見守りシステム発売
パラマウントベッド(本社:東京都江東区)は5月7日、医療・高齢者施設で入居者の見守りや生活状態の把握等の目的で利用されている睡眠計測センサーと連動して、入居者の状況を映像で確認・記録できる見守りセンサー「眠りSCAN」と連動するカメラシステム「眠りSCAN eye」を発売すると発表した。
眠りSCANは、シート状のセンサーをマットレスの下に敷き込むだけで、身体には何も装着することなく、ベッド利用者の呼吸数や心拍数、睡眠状態、覚醒、起き上がり、離床動作などを遠隔でリアルタイムに把握できるセンサー。2019年末時点で約3万8,000台の納入実績がある。眠りSCAN eyeは、入居者の映像を遠隔のパソコン端末や携帯端末で確認できるほか、眠りSCANで設定した状態の変化を検知した際の通知に合わせて映像を表示することができるシステム。