日本貿易振興機構(ジェトロ)と2025年日本国際博覧会協会は、2025年日本国際博覧会「大阪・関西万博」に向けた共創の取り組みの一環として、3月3日に国際シンポジウムをオンライン開催する。
コロナ後の未来社会を見据え、「未来社会の実験場」の大阪・関西万博の機会を最大限活用し、大阪・関西地域が気候変動・環境問題・飢餓・経済格差等の世界的な課題解決にどのように貢献できるかを検証する。
第1部の基調講演でコロナ後の未来社会を予測。大阪・関西万博の果たす役割・意義について考察する。第2部前半のプレゼンではスタートアップ企業との共創事例を報告する。後半のパネルディスカッションでは、大阪・関西の産学官の「共創」の場としての魅力や取り組み、今後の可能性を国内外に発信する。
経済産業省近畿経済産業局が共催、京都府、大阪府、兵庫県、京都市、大阪市、神戸市、関西経済連合会、関西経済同友会、京阪神の商工会議所などが後援する予定。
20年の関西空港利用者79%減の655万人にとどまる コロナ禍で
関西エアポートによると、2020年に関西空港を利用した旅客数は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う各国の外出自粛・制限と入国制限措置により、655万人にとどまった。1994年の開港以来初めて利用者が3,000万人を超えた2019年の3,191万人と比べ79%減少、開港以来最も少なくなった。内訳は国際線が前年比86%減の350万人、国内線が56%減の305万人。
なお、国際線の貨物便の発着回数は2万2,400回余りと2019年に比べ60%増えて過去最多となった。
日本の20年自殺者数3.7%増の2万919人 11年ぶり増加
警察庁のまとめによると、2020年に自殺した人は速報値で2万919人で前年比3.7%増えた。自殺者は10年連続で減少していたが、増加に転じた。自殺者数が前の年より増加するのは、リーマン・ショック直後の2009年以来、11年ぶり。新型コロナウイルスが影響している可能性があるとして分析を進めている。
男女別では男性が1万3,943人で前年比135人減った一方、女性は6,976人で388人増え、過去5年間で最も多くなった。子どもの自殺も目立っていて、小中学生と高校生を合わせて440人は、2020年11月時点の集計で過去最多となっている。
都道府県別では東京都が2,237人で最も多く、次いで大阪府が1,379人、神奈川県が1,245人、埼玉県が1,181人、愛知県が1,173人などとなっている。
国内アパレル余剰在庫活用のshoichi ベトナム・ハノイに進出
国内アパレルの余剰在庫を買い取り、低価格で販売するshoichi(本社:大阪市中央区)は1月19日、ベトナムのハノイ・キンマー地区に2020年12月10日に同国1号店、オフプライスストア「Colors(カラーズ)」をオープンしたと発表した。女性向け衣料を中心に3価格帯(19万9,000ドン=約897円、29万9,000ドン、39万9,000ドン)に設定し、販売している。
shoichiの海外店は8店舗で、マレーシア、カンボジアに続く3カ国目。
USJ「マリオ」エリア 「緊急事態宣言」発令で開業再延期
緊急事態宣言を受けて、大阪のテーマパーク、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、所在地:大阪市此花区)は1月14日、2月4日に開業する予定だっ人気キャラクター「マリオ」エリアの開業を延期すると発表した。
マリオエリアの開業は当初2020年7月としていたが、新型コロナウイルスの影響で2021年2月に延ばしていた。延期はこれで2回目となる。
キャセイパシフィック 香港ー関空線 1/20~2/28 週2便に増便
香港航空最大手のキャセイパシフィック航空は1月12日、香港-関西空港線の、現在の週往復1便の運航を1月20日から2月28日までに同2便に増便すると発表した。毎週土曜日に加え、毎週水曜日にも運航する。
大手百貨店の初売り40~50%減 コロナ対策の福袋販売の縮小響く
大手百貨店の今年の初売りの売り上げは前年比40~50%減少した。これは新型コロナウイルスの感染防止対策として、”密”になることが予想されることから、福袋の販売を縮小したことや、セールの時期を分散させるため一部を前倒ししたため。
この結果、大丸と松坂屋を展開するJ.フロントリテイリングと高島屋がおよそ前年比50%減少したほか、三越伊勢丹ホールディングスの東京2店舗、そごう・西武がそれぞれおよそ40%減少した。
世界150カ国にパビリオンの設置呼び掛け 大阪・関西万博で
大阪・関西万博の運営主体、国際博覧会協会は12月25日、会場のデザインやイベントの運営方法をまとめた基本計画を発表した。1周2kmの環状メインストリートには屋根が取り付けられる。屋根の上は見晴らしの良い遊歩道になる。パビリオンは世界150の国に設置を呼び掛け、大阪府と大阪市が連携する「大阪館」のほか、国内企業の参加も見込んでいる。会場内の清掃や周辺を含めた物流などにロボットを活用する。このほか、会場となる夢洲を取り囲む海では、水上でのショーなど様々なイベントを開く。
コロナ変異種の感染者を日本国内初確認 英国から帰国の5人
厚生労働省は12月25日、英国から航空機で入国した男女5人から感染力の強い新型コロナウイルス変異種が検出されたと発表した。変異種の確認は日本国内では初めて。関西国際空港で3人、羽田空港で2人、空港検疫で見つかった。
変異種は従来のウイルスより最大70%ほど感染しやすいとされているが、重症化リスクは変わらないという。
「喝采」「北酒場」など作詞・作曲の中村泰士さん 肝臓がんで死去
昭和を代表する楽曲を多く手がけ、昭和47年に発表された、ちあきなおみさんの「喝采」、昭和57年の細川たかしさんの「北酒場」など多くの歌謡曲を世に送り出した作詞・作曲家の中村泰士さんが12月20日、大阪市内の病院で肝臓がんのため亡くなったことが分かった。81歳だった。葬儀は親族のみで執り行ったという。
中村さんは奈良県出身で、美川鯛二という名前で歌手として活動した後、昭和43年に発表された佐川満男さんの「今は幸せかい」で作曲家デビュー。第ヒット曲、喝采、北酒場は日本レコード大賞を受賞した。