韓国のLCC 3/2から週7便運航へ 関空~ソウル線

韓国のLCC  3/2から週7便運航へ  関空~ソウル線

新関西国際空港会社は1月28日、韓国の格安航空会社(LCC)のジンエアーが3月2日から関空とソウル・仁川空港を結ぶ路線の運航を始めると発表した。週7便で、使用機材は米ボーイングの「B737-800」。座席は183席(全席エコノミークラス)。この路線はビーチ・アビエーションなど国内外のLCCが運航している。ジンエアはソウルと那覇空港などを結ぶ路線を展開しているが、関空での定期便の運航は初めて。

インドネシア19年までに外国人観光客2000万人誘致

インドネシア19年までに外国人観光客2000万人誘致

インドネシア国家開発計画省は1月30日、2014年930万人だった外国人観光客を2019年までに、2000万人に増やすことを骨子とする、観光産業を国家経済の主柱にしていくとの方針を発表した。同省のイ・デワ・グデ・スギハムレタ主席計画調整官(観光担当)は、アンタラ通信に対し、外国人観光客の増加が観光産業の活性化につながるとみて、2019年までに①年間外国人観光客を2000万人に増やす②観光業で1300万人の雇用を創出する③240兆ルピアの外資収入を目指す—などと発表した。

15年は年間観光客目標1121万人、収益目標1200万㌦を掲げている。観光客の年間増加率はアジア圏6.20% 、欧州圏5.40%、米国3.20%、アフリカ5.40%となっている。インドネシア政府は豪州、韓国、中国、ロシア、日本を対象にした観光ビザの無料化などの緩和措置で集客を狙う。ちなみに、アジア各国への13年の外国人観光客数は、インドネシアが880万人に対し、隣国マレーシア2654万人、そしてタイ2571万人で、大きく引き離されている。地元メディアなどが報じた。

 

イオン ベトナムのスーパー大手2社と資本・業務提携

イオン ベトナムのスーパー大手2社と資本・業務提携

イオンは1月27日、ベトナムでスーパー「シティマート」を運営するドンフン統合開発(ホーチミン市)およびハノイ地盤のスーパー「フィビマート」を展開するファースト ベトナム ジョイントストック(ハノイ市)の2社と資本・業務提携したと発表した。今後、現地でイオンのプライベートブランド商品の開発や物流網の整備などを共同で行う。両社との提携構想は2014年10月に表面化し調整が続いていた。イオンは14年1月にベトナムに進出し、11月に2号店を出店したばかり。15年にはハノイ市に3号店の開業を予定するなど積極的な事業展開を進めている。

関西7社 外国人向けレールパス16年4月めどに発行

関西7社 外国人向けレールパス16年4月めどに発行

関西の大手私鉄5社とJR西日本、地下鉄を運営する大阪市交通局は、関西のほぼ全路線で使える外国人向け切符を2016年4月をめどに発行する方針を固めた。急増する訪日観光客の利便性を高め、関西へのリピーターを増やす狙いのが狙い。発行するのは「Kansai One Pass」(仮称)。JR西日本のICカード乗車券「ICOCA」をベースとする方向で検討している。ICカードにすることで、関西以外のICカード乗車券対応エリアでも使用できる利点がある。観光施設での割引サービスなどの特典や、バスへの運用拡大も検討する。

ムラタ ベトナムで眼鏡店展開 6月に現地法人設立

ムラタ ベトナムで眼鏡店展開 6月に現地法人設立

北海道で眼鏡店「メガネのプリンス」を約60店運営するムラタ(札幌市)はベトナムに進出する。イオングループが首都ハノイ市で10月に開設予定の商業施設「イオンモール」に1号店を出す。2021年までにカンボジアやマレーシアなど東南アジアのイオンモール内に合わせて10店の出店を目指す。6月にハノイで全額出資の現地法人「プリンス・ベトナム」を設立する。資本金は1000万円。1号店は約130平方㍍と北海道内の標準店よりやや広い。日本製中心に約2000本の眼鏡をそろえ、現地のファッション動向などを合わせた独自品も用意する。日経MJが報じた。

飲食業の一平 台湾にカフェ出店 パンケーキが目玉

飲食業の一平 台湾にカフェ出店 パンケーキが目玉

飲食業の一平(宮崎市)は1月26日、台湾にパンケーキを目玉にカフェを開業する。同社の主力商品のミックス粉「九州パンケーキ」を使ったパンケーキやドリンク類を提供する。開店と同時に台湾でミックス粉の販売も始める。台湾には今後5年で5店舗を開店する計画で、アジアの他国での出店も検討する。

カフェの店名は「九州パンケーキ台北富錦店」。化粧品販売会社の千康有限公司(台北市)と組み、台北市内の住宅街にあるビルの1階に新設する。店舗面積は約100平方㍍で座席数は36。総事業費は3000万円。日本経済新聞が報じた。

金沢ホテル8社 旅行客誘致へジャカルタで初のPR

金沢ホテル8社  旅行客誘致へジャカルタで初のPR

石川県金沢市の都市型8社で構成する金澤八家は1月22日、インドネシア・ジャカルタで初の旅行代理店向けの商談会を開催した3月14日に東京~金沢間を2時間半で結ぶ引く陸新幹線が一部開通するのを追い風に茶屋街・芸者、金沢城、兼六園などをアピールして外国人旅行客を呼び込みたい考え。同国の旅行需要が高まる6月に向け強力にPRした。

従来、茶屋では”一見(いちげん)さん お断り”というシステムで、外国人観光客にとっては訪れることが難しかった。ただ2014年、金沢ニューグランドホテル、ホテル日航金沢など金澤八家が茶屋と覚書を交わし、定期的に芸者と交流できる場を提供している。金沢の各ホテルでは「ハラル」対応の料理の提供を開始している。このほか、将来的にはインドネシアと小松空港をつなぐチャーター便を飛ばすとし、官民が一体となりインドネシア側に働きかけていく必要性を強調している。NNAが報じた。

愛媛の養殖マグロ 香港に翌日配送 宇和島プロジェクト

愛媛の養殖マグロ 香港に翌日配達 宇和島プロジェクト

水産物の加工販売を手掛ける宇和島プロジェクト(愛媛県宇和島市)は1月23日、愛媛県産の養殖マグロを香港向けに出荷した。ヤマト運輸と航空貨物運送のANAカーゴが連携し、那覇空港の国際物流基地「沖縄貨物ハブ」を経由して香港に運ぶ。現地の日本料理店には24日午後に届く予定。翌日配達で新鮮な魚を顧客に提供できるという。

宇和島市からトラックで運んだ養殖マグロは松山空港から、いったん羽田へ向かう。羽田からは貨物便で那覇に運び、那覇に通関手続きする。松山~那覇間の直行便は機体が小さい。専用の航空保冷コンテナを載せることができないため、羽田を経由する。ヤマト運輸によると、同じ方法で台湾やシンガポールへの翌日配送も可能という。日本経済新聞が報じた。

外国人旅行客獲得は訪日前が勝負 海外企業と連携

外国人旅行客獲得は訪日前が勝負  海外企業と連携

訪日客をいち早く取り込むため、小売りや旅行・観光大手が海外企業と連携する。松屋はタイで百貨店やショッピングセンターを展開するザ・モールグループと提携し、200万人の現地カード会員を割引などで日本の店舗に呼び込む。マツモトキヨシホールディングスは提携しているタイの流通大手セントラルグループのスーパーで自社のPB商品の販売を拡大する。現地でブランドを認知してもらい、訪日した際の購入拡大につなげたい考え。

JTBはインターネットの予約システムを中国の旅行会社とつなげた。エイチ・アイ・エス(HIS)は2014年にインドネシアの通信大手テレコムニカシ・インドネシアグループと、フランチャイズチェーン(FC)の契約を結んでいる。15年夏から相手先の営業拠点を活用して現地顧客に向けた営業を本格的に始める。3年後に店舗数を100まで広げる計画だ。年間2兆円を超えた訪日客の消費の争奪戦は激しさを増しており、訪日後ではなく、現地で先手を打つ集客策が重要になってきた。日本経済新聞が報じた。

14年香港訪日客過去最高の92万人 23カ月連続更新中

14年香港訪日客過去最高の92万人 23カ月連続更新中

日本政府観光局(JNTO)が発表した2014年通年の香港からの訪日客数は前年比24.1%増の92万5900人(推計値)で過去最高を記録した。これまでの最高は13年の74万5881人だった。香港からの訪日客数は13年2月から23カ月連続で各月の過去最高を記録。14年12月期では前年同月比47.1%増の10万6200人と単月で初めて10万人を超えたのが目を引く。好調の要因は①関西、東京、福岡、中部の基幹空港への格安航空会社(LCC)の就航の増加②円安の進行③14年10月からの免税品目の拡大–など。