24年”従業員退職型”倒産87件と3割増 過去最多を大幅更新

帝国データバンクのまとめによると、2024年に判明した人手不足倒産のうち、従業員や経営幹部などの退職が直接・間接的に起因した「従業員退職型」の人手不足倒産は87件に上った。前年から20件、約3割増加したほか、多くの産業で人手不足がピークに達した2019年の71件を大幅に上回り、集計可能な2013年以降で最多を更新した。従業員を自社につなぎとめることができず、経営破綻に追い込まれた。
業種別にみると、最も多いのが「サービス業」(31件)で全体の35.6%をしめた。全産業のうち、サービス業が最多となるのは2019年以来5年ぶり。特に多いのがソフトウェア開発などのIT産業ほか、人材派会社、美容室、老人福祉施設など。いずれも人材の定着率が他産業と比べて低い産業が中心。次いで多いのが「建設業」(18件)。設計者や施工監理者など業務遂行に不可欠な資格を持つ従業員の退職により事業運営が困難になった企業が目立った。また、「製造業」や「運輸・通信業」では従業員退職型倒産が初めて年間10件を超え、工場作業員やドライバーの退職で事業継続が困難になったケースが相次いだ。

オウム後継、アレフが資産隠しか 関連法人へ7億円移転

公安調査庁の調査書によると、オウム真理教の後継団体の一つ、「アレフ(Aleph)」が、出家信者らが代表や責任者の関連法人に貸し付けをしたり、賃料を支払ったりするなどして資産を移転させていることが分かった。同庁は関連法人の資産など約7億円を国に報告していないと推計。賠償を求める地下鉄サリン事件などの被害者側からの差し押さえを免れるために「資産隠し」を図ったとしている。

警視庁 26年春 警察官の大卒初任給30万2,100円に引き上げ

警視庁は2026年春から大卒入庁者の初任給を30万2,100円に引き上げる。これは採用試験受験者の減少が続き、人材確保が課題になっているため。大手上場企業が軒並み大卒初任給の引き上げていることを反映させたもの。また、採用試験では従来の教養試験とは別に、民間で広く採用されているSPIという適性試験での受験を選択できるようにしている。
警視庁によると、2024年度実施された警察官の採用試験の受験者は8,341人と、ピーク時に比べ3分の1以下に減少している。

岩手 大船渡市 山林火災「鎮圧」宣言 避難指示すべて解除へ

岩手県大船渡市は3月9日、同市で延焼が続いていた山林火災の「鎮圧」を宣言した。2月26日に同市で発生した山林火災で市の面積の9%を焼失。大惨事となったが、3月6日以降、新たな延焼は確認されていない。このため、延焼の恐れはなくなったと判断した。
このため市は同日午後、赤崎町の4つの地区に出していた避難指示を解除した。引き続き、避難指示を出している三陸町綾理の全域と赤崎町の3地区についても10日正午までにすべて解除する見込み。

「核なき世界への取り組み強化」採択 第3回締約国会議

米国・ニューヨークの国連本部で開かれていた核兵器禁止条約の第3回締約国会議は3月7日、「核なき世界への」取り組みを強化する」との宣言を採択し、閉幕した。宣言では、ロシアの脅威にさらされる欧州で、フランスの核抑止力を拡大する構想が浮上したことなどを念頭に、「軍縮・不拡散体制が弱体化し、核兵器使用の危険性が高まっている」と懸念を表明。核保有国による「核抑止は人類の生存を脅かすものだ」と訴えた。
今回の会合には、米国の「核の傘」に守られている日本に加え、過去2回一部の国がオブザーバー参加していたNATO(北大西洋条約機構)加盟国が参加せず、核抑止力を巡る各国の立場の違いが鮮明となった。

悪質ホスト厳罰化 風営法改正案決定 売春要求など禁止

悪質なホストクラブへの罰則強化を盛り込んだ風俗営業法改正案が3月7日、閣議決定された。女性客の恋愛感情につけ込んだ高額請求や、借金返済のために売春や風俗店での勤務、アダルトビデオへの出演を要求することを禁じている。違反した場合は6月以下の拘禁刑か100万円以下の罰金を科す。改正案ではホストクラブ側の罰則も大幅に強化した。無許可営業した場合、運営法人への罰金は現行の200万円以下から、最大3億円に引き上げている。

高額療養費8月からの引き上げ見送り 予算案再修正へ

石破首相は3月7日、医療費が高額になった場合に患者の負担を抑える「高額療養費制度」について、今年8月からの自己負担上限額の引き上げを見送ると表明した。夏の参院選を控え、世論の理解を得られないと判断した。これにより、2025年度政府予算案の再修正が必要となった。
政府は当初、医療費の増大を受けて、今年8月から2027年8月にかけて3段階で自己負担の上限額を引き上げる方針だった。その後、患者団体や野党から批判の声が上がり、2回にわたって方針が修正されたが、今回は方針そのものの見送りに追い込まれた。同制度を巡る議論は全面的に仕切り直しとなる。

コスモエネHD 堺市に大規模SAF生産設備完成 4月から供給

コスモエネルギーホールディングスが大阪府堺市で建設を進めていた航空機の次世代燃料SAF(Sustainable Avietion Fuel)の大規模な生産設備が完成し3月6日、関係者らが出席して記念式典が開かれた。
この設備は飲食店や家庭で出た串カツやから揚げなどで使った廃油をタンクに貯蔵し、年間3万キロリットル、東京ーロンドン間を350回往復できる量のSAFを生産する能力がある。同社は来週から試運転を開始し、4月から航空機への供給を開始したいとしている。