近畿景況感1年半ぶりに悪化 製造・非製造業とも 日銀短観

日銀大阪支店が10月2日発表した近畿2府4県の9月の企業短期経済観測調査(短観)によると、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)は全産業で前回6月調査から2ポイント下がり6となり、2022年3月以来1年半ぶりに悪化した。中国など海外経済の減速、人手不足、価格転嫁の一服などに伴い、製造業、非製造業とも悪化。先行きも悪化傾向が強く、関西経済の不透明感は増している。
業況判断指数DIは、景況感が「良い」と回答した企業の割合から、「悪い」と回答した企業の割合を差し引いたもの。

9月も統計開始以来の暑さ 3カ月連続最高更新 気象庁

気象庁は10月2日、9月の全国の平均気温が平年よりも2.66度高く、統計を開始した1898年以降で最も高かったと発表した。エルニーニョ現象のほか、偏西風が例年よりも北寄りに蛇行し、太平洋高気圧の張り出しが強かったことも影響した。これにより、暖かい空気が日本列島付近に流れ込みやすい状態が続いたことなどが重なり、各地で異常な暑さの猛暑日が頻発。7、8月に続き3カ月連続で高温の記録を更新した。
ただ、台風の発生は2個にとどまり、1983年と並んで統計開始以来最も少なかった。

三菱ふそう 台湾でEV小型トラック「eCanter」新型モデル受注

三菱ふそうトラック・バス(本社:川崎市中原区、以下、MFTBC)は10月2日、台湾の合弁販売会社のダイムラー・トラック・アジア台湾社(本社:台北市、以下、DTAT社)が統一速達股份有限公司(本社:台北市、以下、統一速達社)から、EV小型トラック「eCbanter」の新型モデルを受注したと発表した。これが初の台湾市場進出。MFTBCは2024年に計画している台湾市場への本格投入に先立つ初の受注となる。

紀伊國屋書店, CCC, 日販 出版流通改革で新会社設立

紀伊國屋書店、蔦屋書店などを手掛けるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)、出版取次大手の日本出版販売(日販)は10月2日、新会社「ブックセラーズ&カンパニー」(所在地:東京都新宿区)を同日付で設立したと発表した。新会社の資本金は5,000万円、出資比率は紀伊國屋書店40%、CCCが30%、日販30%。書店の数が減る中、委託販売制度を取らず、出版社から直接仕入れる仕組みをつくって流通網を改革する。

大同特殊鋼 子会社の大同興業がベトナムに販売拠点を設立

大同特殊鋼(本社:名古屋市東区)は10月2日、連結子会社、大同興業(本社:東京都港区)が、ASEANにおける新たな販売拠点としてベトナム・ハノイ市に9月に「Daido Kogyo Vietnam Co.,Ltd」を設立し、同日より営業を開始したと発表した。新会社の資本金は5,000万円。
ASEANの中で高い経済成長を続けるベトナムに新たな販売拠点を設立し、拡大が見込まれる同市場で特殊鋼鋼材の需要を捕捉するとともに、今後の高機能製品拡販に向けた販売体制を構築する。大同特殊鋼グループのASEAN、中国、インド等の拠点との連携により、販売ネットワークを拡充しアジアの成長市場における一層の販売体制強化を図る

タレント エージェント新会社に ジャニーズ事務所 補償と経営分離

ジャニーズ事務所は10月2日、都内で記者会見を開き①所属タレントのマネジメント業務などを手掛ける新会社を設立する②被害者補償と経営を分離し、ジャニーズ事務所は故ジャニー喜多川元社長による性加害の被害者への補償に専念する③現在のジャニーズ事務所は10月17日付で、社名を「SMILE-UP(スマイルアップ)」に変更する④補償を終え次第、現在のジャニーズ事務所は廃業するーなどを明らかにした。
新会社は1カ月以内に立ち上げ、タレントと個別に契約するエージェント会社となる。社名はファンクラブからの公募で決めるとしている。社長には東山紀之氏、副社長には井ノ原快彦氏が就く。このほか、ジャニーズと付くグループおよび関連・グループ会社はすべて変更、ジャニー氏と決別する。

24年春入社予定 10/2「リアル内定式」9割超え 前年比1.2倍

国内主要企業が10月2日、2024年春入社予定の学生らを集めて内定式を開いた。新型コロナウイルス禍およびその対策で企業における入社内定・入社式の風景は大きく変化した。しかし、新型コロナウイルスの感染症法上の扱いが5月に5類に移行し、対面開催が本格的に再開された。就職情報会社によると、前年比1.2倍の9割超の企業が対面を選択したもようだ。新たに同じ企業で働く仲間となるメンバーとの対面=リアル開催で働く一体感を醸成する狙いもあるようだ。

9月日銀短観 大企業製造業の景況感 2期連続で改善

日銀が10月2日発表した9月の全国企業短期経済観測調査(短観)によると、大企業製造業の景況感を示す業況判断指数(DI)は、前回の6月調査時のプラス5から4ポイント改善してプラス9となった。2期連続で改善した。半導体の供給不足が徐々に解消されて自動車の生産が回復傾向にあることなどが主な要因。

競馬G1スプリンターズS ママコチャが初制覇 ナムラクレア3着

秋競馬のG1第一弾、第57回スプリンターズステークス(芝1200m、16頭出走)が10月1日、千葉県・中山競馬場で行われ、3番人気のママコチャ(川田将雅騎乗)が1分8秒0で制した。池江泰寿調教師はこのレースを連覇した。ママコチャは好位追走から直線早めに先頭に立ち、内から猛追したマッドクールを鼻差抑えた。だが、ゴール板を過ぎた時には交わされていたくらいの大接戦だった。さらに1馬身差の3着には1番人気に支持されていたナムラクレアが入った。

凱旋門賞 日本馬V成らず 唯一出走のスルーセブンシーズは4着

世界の競馬の最高峰とも称されるフランス競馬の祭典、第102回凱旋門賞(2400m、芝、G1、15頭出走)は10月1日、パリ・ロンシャン競馬場で行われた。日本馬では唯一出走したクリストフ・ルメール騎乗のスルーセブンシーズ(5歳牝馬、尾関知人厩舎)はレース道中は脚をため後方待機。最後の直線で猛追したが、先行3頭を捉えきれず4着に終わった。優勝したのは下馬評通り、フランス・ダービー馬のエース・インパクト(フランス、クリスチャン・デムーロ騎乗)で、無敗を堅持した。
天皇賞馬、ダービー馬などの参戦で注目された昨年から一転、今年は1頭のみの参戦だった。日本では経験したことのないような、どしゃぶりの雨の中、決行された昨年の苦い経験からか、競馬関係者は意外なほど今年は消極的だった。凱旋門賞には1969年の初挑戦から今回で延べ34頭の日本馬が参戦しているが、エルコンドルパサー、ナカヤマフェスタなど4度の2着が最高。