タイへの1〜9月外国直接投資 EVの大型投資目立つ

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、タイ投資委員会(BOI)はこのほど、2022年1〜9月の同国への外国直接投資統計を公表した。これによると申請ベースで、投資額が前年同期比24.7%減の約2,757億バーツ(約1兆752円)、投資件数が同14.6%増の643件だった。
国・地域別にみると、電気自動車(EV)製造の大型投資案件があった中国が同約2.1倍の約450億バーツで、全体の16.3%を占めて首位となった。台湾が同じくEV製造案件などで同約2.5倍の約393億バーツで、シェア14.2%で2位。日本は同43.1%減の約376億バーツで、シェア13.6%の3位にとどまった。4位が米国、5位が香港だった。

競馬マイルCS セリフォスがG1初制覇 末脚炸裂

競馬の秋のマイル王決定戦、第39回マイルチャンピオンシップ(CS)(G1、芝1600m、17頭出走)は11月20日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われ、6番人気のセリフォス(ダミアン・レーン騎乗)が1分32秒5で優勝した。G1レース初制覇で、1着賞金1億8,000万円を獲得した。D.レーン騎手、中内田充正調教師いずれもこのレース初優勝だった。
セリフォスは道中、後方でレースを進め、最後の直線で外めから先行各馬とは明らかに異なる強烈な末脚を繰り出して、先頭に躍り出て差し切った。1馬身1/4差に2着に8番人気のダノンザキッド、さらに半馬身差の3着に2番人気のソダシが入線した。1番人気に支持されていたシュネルマイスターは5着に沈んだ。

東邦ガス ベトナムの産業用天然ガス販売事業に参画

東邦ガス(本社:名古屋市熱田区)は11月18日、ベトナムでガス事業を展開するPhuc Sang Minh Trade Engineering Services Joint Stock Company(本社:ベトナム・ホーチミン市、以下、PSE社)へ出資し、産業用天然ガス販売事業に参画すると発表した。
これまで天然ガス利用を推進してきた同社の経験やノウハウを活用し、PSE社を通じてベトナムにおける天然ガス需要のさらなる開拓を進めていく。

途上国「損失と損害」で23年めどに基金創設 COP27

エジプト・シャルムエルシェイクで開かれていた第27回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP27)は11月18日までの会期を延長し、19日も合意文書の採択に向けた交渉が続けられた。最大の争点は、気象変動を受けた途上国の「ロス&ダメージ(損失と損害)」。
議長国エジプトは19日、この問題に対応するための基金を2023年をめどに創設すると提案した。基金創設を求める途上国側と、経済的負担が大きくなる先進国側との間で協議が続き、最終的に先進国側が歩み寄る形で決着した。ただ、この基金の具体的内容は2023年開かれるCOP28決めることになった。

サッカーw杯カタール大会開幕 日本初戦は11/23

中東で初めて開催されるサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が11月20日(日本時間21日午前1時)に開幕した。1次リーグA組の開幕戦、カタールーエクアドルが行われ、熱戦がスタートした。試合は開催国・カタールがエクアドルに0−2で敗れ、黒星スター−となった。
日本は7大会連続7度目の出場で、23日午後4時(同午後10時)に強豪ドイツとの初戦に臨む。1次リーグ突破には、何としても勝ち点を獲得することが必要な、大事な初戦だ。主要メンバーが大幅に変わった”新生”サムライジャパンに期待だ。

APEC首脳宣言 決裂避け対ロシア非難はG20踏襲

タイの首都バンコクで11月19日閉幕した21カ国・地域でつくるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議は、争点とみられたロシアのウクライナ侵攻に対する見解で、直前に開かれたG20首脳会議と同様、両論併記を踏襲することで宣言を採択、決裂を免れた。
同会議はウクライナ侵攻をめぐってロシアを厳しく非難するとともに、エネルギーや食料価格が高騰していることにも触れ、「世界経済の脆弱性を悪化させている」などとしたが、糾弾論調に集約化せず、決裂を回避した。

パナソニック インドで現地生産のシステムキッチン

パナソニック ハウジングソリューションズ(本社:大阪府門真市)は11月18日、Panasonic Life Solutions India Pvt Ltdのハウジングビジネスユニットを通じ、インド国内生産のシステムキッチンを同日より発売開始すると発表した。パナソニックブランドのシステムキッチン「L−CLASS(エルクラス)KITCHEN」の需要増を見込む。
同国の経済成長に伴う国民生活の向上を受け、今後継続的な需要拡大が見込まれるアッパーミドル層向け。2025年度の販売目標は800台。

JR西日本 万博輸送力強化に100億円 臨時直通列車も

JR西日本(本社:大阪市北区)は11月18日、2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)の会場、夢洲(ゆめしま)への輸送力を強化するため、計100億円を投じることを明らかにした。JRゆめ咲線(桜島線)の本数を最大3割増やし、会場に近い桜島駅と新大阪駅を結ぶ直通の臨時列車も導入する。また夢洲直通の大阪メトロ中央線との乗換駅となる弁天町駅を改修する。

明治安田生命 タイの関連生保に140億円追加出資

明治安田生命(本社:東京都千代田区)は11月18日、関連会社のタイの生命保険会社、Thai Life Insurance Public Company Limited(本社:タイ・バンコク、以下、タイライフ社)へ追加出資を行い、出資比率をこれまでの15%から17%へ引き上げたと発表した。追加出資額は約140億円。これを機にタイライフ社との関係をさらに強化し、今後のさらなる成長を目指す。

大林組 3Dプリンターで曲面の壁も 工期大幅短縮

大林組は11月18日、壁などを建設用3次元(3D)プリンターでつくった建屋、大林組技術研究所(所在地:東京都清瀬市)で建設中の床面積約30㎡の実証棟を公開した。
3Dプリンターだけで建設する建物として、建築基準法に基づく国土交通大臣認定を取得した。3Dプリンターは複雑な曲面の壁を簡単に製作することができるため、従来工法と比べて、型枠の作製に要する時間やコストを抑えられ、工期の大幅な短縮が期待できる。