大阪・関西万博は開幕初日の4月13日、あいにくの雨だったが、早朝から入場ゲートは大混雑し、人気のパビリオンにも長蛇の列ができた。予定されていた航空自衛隊の曲技飛行隊「ブルーインパルス」の展示飛行は、天候不良で注視となったが、開幕を祝う多彩なイベントで盛り上がった。
開場時刻の午前9時、大屋根リングでベートーベンの「交響曲第9番」第4楽章を1万人で合唱する「1万人の第九 EXPO2025」があり、公募で選ばれた1万263人(6〜93歳)による歌声で祭典の幕を開けた。午後7時過ぎには会場南側のウォータープラザで会期中、毎夜ある水上ショー「アオと夜の虹のパレード」があった。午後7時45分ごろからは会場西側の屋外ステージ・EXPOアリーナで、素顔を見せずに活動し、国内外で人気を誇るAdoさんのライブがあった。
東京消防庁 乳幼児の誤飲で救急搬送5年間で5,000人超
東京消防庁によると、管内で2023年までの5年間に、5歳以下の乳幼児が食べ物などを喉に詰まらせるなどして窒息し、医療機関に救急搬送されたケースが計5,528人に上ったことが分かった。年齢別で多いのが0歳児で2,021人、1歳児が1,432人、2歳児が799人となっている。
窒息が起こった場所は、自宅などの居住場所が全体の9割を超える5,120人で、時間帯は夕方から夜にかけてが最も多かった。窒息の原因は食品や菓子、おもちゃなどを「誤飲」、「誤えん」するもの。多いのが食品や菓子で1,208人、続いておもちゃが970人だった。
治療にあたる小児科医は、これらの誤飲や誤えんは窒息死の危険性があり、重い後遺症が残ることもあり、注意が必要と指摘している。
馬インフル発生 熊本県の農場3カ所で 国内では17年ぶり
24年 独居死亡者7万6,020人, うち孤立死推計2万1,856人
万博5カ国のパビリオン開幕に間に合わず インド,チリなど
ENEOS, 自動車5社 万博会場運行に合成燃料使用車両を提供
ロス夏季五輪 女子選手50.5% 参加数 初の男子超え
国際オリンピック委員会(IOC)は4月9日、スイスのローザンヌで理事会を開き、2028年ロサンゼルス夏季五輪の競技種目を決定し、参加選手枠について女子50.5%、男子49.5%とすることを決めた。1896年の近代五輪の開始以降、史上初めて女子の参加数が男子を上回ることになった。
競技種目は野球・ソフトボール、ラクロス、クリケットなど追加の5競技を加えた計36競技で、選手枠は女子5,655人、男子5,543人とした。種目数は女子161、男子165、混合25の計351で、パリ五輪より22種目増えた。
団体競技では、男子16チーム、女子12チームで実施してきたサッカーを、米国の女子サッカー人気を考慮して女子16、男子12に入れ替える。女子のチーム数が男子を上回るのは初めて。体操、卓球、ゴルフ、陸上の400mリレーなどで混合団体種目を新たに導入する。卓球は男女それぞれの団体がなくなり、ダブルスが復活する。スポーツクライミングは、1種目として実施していたリードとボルダーを分け、2種目とする。3人制バスケットボールは、出場を男女各12チームに拡大する。
24年トクリュウ摘発1万105人, 主犯・指示役1割 警察庁
警察庁のまとめによると、SNSなどで離合集散する「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」について、全国の警察が2024年1年間に摘発した容疑者が計1万105に上ることが分かった。ただ、肝心の犯罪の指示役らの摘発は1割にとどまり、「闇バイト」に応募した実行役らが”使い捨て”にされている構図が改めて浮かび上がった。
警察はトクリュウを「重大な脅威」と位置付け、昨年から詐欺や窃盗など「資金獲得犯罪」の容疑者について、トクリュウに認定する取り組みを始めた。年間の摘発者数の公表は初めて。
罪種別では、口座譲渡などの犯罪収益移転防止違反が3,293人と最多で、詐欺2,655人、窃盗991人、薬物事犯917人、強盗348人だった。
大阪・関西万博 4/13開幕「いのち輝く未来社会のデザイン」
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪・関西万博の開会式が4月12日、大阪・夢洲(所在地:大阪市此花区)の会場で開かれ、国内外の要人ら約1,300人が出席した。日本と海外の158カ国・地域、7国際機関が参加する万博が13日に開幕し、10月13日まで184日間にわたる祭典が始まった。万博を運営する日本国際博覧会協会は会期中、国内外から2,820万人の来場を見込んでいる。
開会式には天皇、皇后両陛下、万博名誉総裁の秋篠宮ご夫妻が出席されたほか、石破首相や大阪府の吉村知事、参加国の代表らが参加した。
会場の面積は東京ドーム33個分に相当する約155ha。参加国や国内企業が出展する計84のパビリオンが建ち並び、貴重な文化財や次世代の技術が展示される。
中心部には、今回の万博のシンボルともいえる世界最大の木造建築物となる大屋根リング(1周2km)が組まれ、海外各国の57館をすべてリングの内側に置くことで、「多様でありながら、ひとつ」というメッセージが込められている。
①入場券の販売低迷②熱中症対策③メタンガス発生リスク④大混雑必至の会場へのアクセスーーなど様々な課題・難題を抱えながらも、6カ月余りにわたる万博がスタートした。ともかく何より「安心で安全な万博の実現」を祈りたい。