カンボジアと人材育成柱に経済協力 関経連使節団

カンボジアと人材育成柱に経済協力  関経連使節団

関西経済連合会の使節団は2月19日、ミャンマーに続く2カ国目の訪問先、カンボジアの首都プノンペンで、商業省や地元経済団体の幹部らと相次ぎ会談した。関経連として同国を訪問したのは初めて。人材育成を柱に経済的な協力を深めることで合意した。スン・チャントル商業相は、法人税を20%に抑えるなど、投資環境を整えていることを強調し、今回の訪問を機に「日本からの投資が多く集まることを期待している」と述べた。

また、カンボジアの国内産業の成長に関して「農産品や天然資源の加工技術が国内に乏しい」という課題を挙げ、技術支援や人材育成などの協力を使節団に呼び掛けた。森会長は「双方が発展する関係を築き上げていきたい」と関係強化に意欲を示した。このほか、地元の企業経営者らでつくる「カンボジア経営者企業協会連盟」の幹部らと懇談。人材育成への協力を中心とした協力合意書を締結した。

京急が台湾鉄路と友好協定締結 26日調印式

京急が台湾鉄路と友好協定締結  26日調印式

京浜急行電鉄(京急)は2月18日、台湾鉄路管理局と友好鉄道協定を締結すると発表した。2月26日、台湾鉄路の台北駅で調印式を執り行う。京急が海外の鉄道事業者と友好協定を締結するのは初めて。

今回の協定締結に伴い、台湾鉄路は2月26、27日の両日、調印記念イベントを台北駅構内で開催する。日本のマンガデザイナーによる似顔絵作成イベントを行うほか、京急のPRパンフレットを配布する。一方、京急は3月9~5月末まで記念ラッピング列車を運行する予定。また、京急ショッピングセンターでは台湾鉄路の駅弁を販売する。

初チャーター便運航機にバンコクでオホーツク観光誘致

初チャーター便運航機にバンコクでオホーツク観光誘致

北海道道東地区の自治体代表や観光事業者らが2月13日、タイ・バンコクで旅行代理店などを招待し、観光誘致セミナーを開催した。地区内の女満別空港とタイを結ぶ初めてのチャーター便が今月運航されたことを契機に道東の観光資源をPRし、タイ人観光客数の拡大を目指す。

道東の自治体で構成する「女満別空港国際チャーター便誘致協議会」のメンバーがタイを訪れ、セミナーで地区内の景勝地や温泉、海産物などを紹介した。協議会には斜里町、同空港のある大空町のほか、北見市、網走市、美幌市が参画している。

JTBは2月10~15日、女満別空港~タイ・スワンナプーム空港のチャーター便を使用した道東ツアーを企画。約240人のタイ人観光客がオホーツク海の流氷などを見学するコースに参加した。一方、同じチャーター便で日本からはタイへの観光客に加え、同協議会メンバーがタイを訪れた。JTBは2014年から「交流文化事業」として、タイと日本の地方都市を結ぶチャーター便事業を強化しており、15年は道東に続き4月には広島、小松(石川県)へも同様のチャーター便を運航する。NNAが報じた。

 

マレーシアで愛媛県がトップセールス マグロ解体ショー

マレーシアで愛媛県がトップセールス マグロ解体ショー

愛媛県の中村時弘知事は2月13日、マレーシアのクアラルンプール(KL)を訪れ、同県産の水産物や柑橘(かんきつ)類をトップセールスした。中でも県産品のマグロ解体ショーには多くの人が見入った。マレーシアへの同県産品の輸出はまだ少ないが、同国の所得向上により富裕層が育ってきており、新たな有望市場と見込む。マレーシアでの県産品プロモーションは今年で2回目。

今回はKL中心部の高級スーパーマーケット「ジャヤ・グロッサー」店舗で水産品、同じく市内の伊勢丹スリアKLCC店で柑橘類のそれぞれプロモーションを行った。昨年は柑橘類のみだったが、今年は水産品も売り込んだ。みかんをエサに与えて魚臭さを抑えた「みかん鯛」、みかんハマチ」などを売り込んだ。柑橘類も「温州みかん」「デコポン」など4種類計1.4㌧を用意。高級品だが、春節(旧正月)前には贈答向けの需要が急増することから、市場は大きいと見込んでいる。

中村知事はあいさつの中で「愛媛県の鯛の漁獲量は全国1位で、日本の鯛の7割を占める」と、柑橘類の生産に加えて、水産業も盛んであることをアピールしていた。NNAが報じた。

富山県南砺市がシンガポールで初の観光・物産イベント

富山県南砺市がシンガポールで初の観光・物産イベント

富山県南砺市は2月12日、シンガポールで初めて同市の観光、食品、物産などを紹介する「南砺ナイト」を開催した。現地の旅行、飲食、インテリア関係のバイヤーなどに、南砺の食材を使用した料理を提供しながら田中幹夫市長が魅力をPRした。東南アジアからの観光客の誘致や地場産品の売り込みが目的だ。

合掌造りの集落がある世界遺産五箇山の名産、五箇山豆腐や富山湾でしか獲れない白エビを使った料理などが振る舞われた。同市の観光資源を紹介するプロモーションビデオの上映、南砺市城端の絹を使った伝統工芸品の展示会などが行われたほか、日本最古の民謡といわれる五箇山民謡「こきりこ」に合わせた伝統的な踊りも披露された。南砺市を含む日本の7つの自治体は2013年、シンガポールに「日本自治体等連合シンガポール事務所」を開設、シンガポールでのアジア地域に向けた観光・物産プロモーション活動に注力している。NNAが報じた

西武HD 台湾の”国鉄”と協定 相互に観光誘客促す

西武HD 台湾の”国鉄”と協定  相互に観光誘客促す

西武ホールディングス(HD)は台湾の”国鉄”、台湾鉄路管理局(台北市)と包括的事業連携で友好協定を3月14日に結ぶ。西武鉄道も同社と姉妹鉄道協定を結ぶ。台湾からの訪日観光客を西武沿線の川越、や秩父などに誘客するほか、傘下のプリンスホテルでの宿泊をPRする。西武HDは沿線などで日本人に台湾旅行を宣伝して、台湾鉄路が運営する施設の利用を促す。

北海道がフィリピン・マニラ首都圏で初の水産品売込み

北海道がフィリピン・マニラ首都圏で初の水産品売込み

北海道経済部の国際経済室が、フィリピン・マニラ首都圏タギック市で初の水産品プロモーションイベントを開催した。商談会とセミナーにはレストラン経営者を含む50人弱が参加し、ホタテやイクラなどを試食するとともに、ホタテ、ボタンエビ、イクラ、タラバガニ、タコの品質と調理方法が紹介された。

北海道からフィリピンに輸出される水産品の輸出額は2013年に前年比5割増を記録したものの、金額はわずか約3000万円にとどまっている。同じ13年のベトナム向けの87億9000万円、タイ向けの17億5000万円と比べると極めて少ないことがわかる。フィリピンの人口が1億を超え、若年層も多いことから、5~10年後を見越して今からアピールし、当面水産物を中心に貿易を拡大、需要の掘り起こしにつなげたいとしている。NNAが報じた。

日ラオス外交関係樹立60周年 桜220本の植樹式典

日ラオス外交関係樹立60周年 桜220本の植樹式典

ラオス北部フアパンで2月12日、日ラオス外交関係樹立60周年の主要行事として、約220本の桜の植樹式典が開催された。この行事は「アジア障害者の活動を支援する会」(ADP)、埼玉ラオス友好協会、国際環境創造協会、ラオス・フアパン県関係者などの協力で実現した。式典には、日本側から河村建夫・日ラオス友好議連会長、岸野博之・駐ラオス日本大使、八代英太・元郵政大臣(ADDP顧問)、高橋奨・埼玉・ラオス友好協会会長、ラオス側からはパンカム・ヴィパヴァン副首相兼教育スポーツ大臣、カムフン・フアンヴォンシー・フアパン県知事などの関係者が出席した。岸田文雄外務大臣からの両国関係者へのメッセージも紹介された・

関西経済5団体がタイ暫定首相と懇談 相互に重要視

関西経済5団体がタイ暫定首相と懇談 相互に重要視

来日中のタイのプラユット暫定首相は2月10日、大阪を訪問し関西の経済団体5団体が主催する昼食懇談会に臨んだ。主催者を代表して関西経済連合会の森詳介会長が「関西にとってタイは重要なパートナー。さらなる関係強化の機会にしたい」と歓迎のあいさつ。 これを受けてプラユット暫定首相は「関西とタイの間の貿易や投資を重要視している」と訪問の意義を説明。政情を不安視する声に配慮して「日本の投資家を守るため全力を尽くす」と約束した。

シンガポールの和食の催事スペースで日本産直物産市

シンガポールの和食の催事スペースで日本産直物産市

シンガポール西部の商業施設で和食を集めた催事スペース「WAttention Plaza」を運営するプロモートジャパンエンタープライズは2月10日、同スペースで日本産青果物を直販するイベント「産直市場」を開催すると発表した。実施期間は2月11~18日。中間業者を介さず、日本の農家から直接買い付けた農産物を販売する。中間業者を通す場合に比べ約30%安く提供できるとみられる。

目玉商品は今が旬の九州・福岡青島みかんで、価格はMサイズ(10個入り)、Lサイズ(8個入り)がともに8.8シンガポール㌦(約770円)。このほかさつまいも、かぼちゃ、長野産りんご、日本産スナック菓子、乾麺なども取りそろえる。大半は地元スーパーマーケットでまだ販売されていない商品という。今後も産地などを変えて継続的に開催する意向。NNAが報じた。