ルピア安続き1ドル=1万ルピアの大台割り込む懸念
ルピア安が続く中、金融関係者の中で1㌦=1万ルピアの大台を割り込む可能性を指摘する声が強まっている。対ドル為替レートは4月5日、9700ルピア台で取引。貿易赤字が拡大し、インフレが加速する。ルピア防衛のためには為替市場でドル売りルピア買い介入の必要がある半面、外貨準備高減少による信用低下を避けたいインドネシア中央銀行は、いわば完全に板ばさみの状況だ。
ルピアが1㌦=1万ルピアを割り込むことはないとみる銀行関係者も、中銀の為替市場に対する姿勢が重要で、「もし中銀が為替市場に介入する気概を持たなくなった場合、ルピアは制御不能に陥る」と警戒している。今後の中銀の金融政策に注目が集まっている。