ソフトバンク 海外企業へ投資加速 アジアが重点地域
ソフトバンクがインターネット関連を中心とする海外企業への投資を加速させている。国内の携帯電話市場はすでに飽和状態。経済成長が続くアジアで将来の収益源を確保しなければ、好調な業績も反転しかねない。ソフトバンクはこれまで、設立間もない段階で出資を決めた中国電子商取引大手のアリババグループはじめ、先日はインドの通販大手スナップディールに約677億円の出資を決めている。さらにインドではスマートフォンを使ったタクシー配車事業者オラへの出資も決定。今後10年間でインドに1兆円規模の投資をする考えだ。
孫正義社長はインドのほか中国、インドネシアなどのアジアを重点地域に挙げ、「長期的なパートナーとしてノウハウも提供していく」と語り、資金だけでなく国内での経験を生かしてスマホ市場の拡大を後押ししていく考えを示した。