アキノ比大統領 南シナ海問題で日本の関与に期待

アキノ比大統領 南シナ海問題で日本の関与に期待

フィリピンのアキノ大統領は11月4日、首都マニラのマラカニアン宮殿(大統領府)で日本記者クラブ取材団と会見した。この中で、同大統領は安倍政権が閣議決定した集団的自衛権の行使容認を「支持」し、フィリピンが中国と領有権を争う南シナ海問題への関与に期待をにじませた。

同大統領は、日本の集団的自衛権の行使容認について「歓迎すべきことだ」と表明。その理由として、紛争地で国連平和維持活動(PKO)に従事するフィリピン軍要員に「協力国からの支援が必要だ」と説明しつつ、「将来は(中国が実効支配を拡大しつつある)南シナ海の紛争でも似たような協力が必要になるかもしれない」とも語った。さらに、海洋安全保障面などでフィリピン国軍と、自衛隊の合同訓練を強化すべきだとの踏み込んだ発言もみられた。日本のメディア各紙が報じた。