APEC直前の中国、期間中の大気汚染対策に躍起
アジア太平洋経済協力会議(APEC)の関連会合が11月5日から北京で始まるのを前に、中国政府が大気汚染対策に躍起になっている。「APEC期間中の大気の質の保障は最重要事項」と位置付けており、国際舞台でのイメージ悪化を防ぐ構えだ。北京では3日から自動車の通行規制が始まった。12日までの予定で、ナンバーの末尾を奇数と偶数に分けて交互に通行を規制する。また、APEC期間中、同地域の工場は操業停止する。
北京では10月以降、大気汚染が深刻化。10月25日には、微小粒子状物質PM2.5の濃度が1立法㍍当たり400㍃㌘と中国の環境基準の5倍を超えた。中国メディアによると同日、北京空港に到着予定の航空機が、視界不良のため着陸時地点の変更を余儀なくされた。