メキシコ政府が中国との高速鉄道建設契約を破棄
中国メディアなどによると、メキシコ政府は11月7日までに、中国企業が中心の企業連合が3日に落札したばかりのメキシコ初の高速鉄道の建設契約を取り消した。10日から北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にはメキシコのペニャニエト大統領も出席する。中国基準の全面採用など「高速鉄道の海外進出が真の意義で実現した第1弾」と勢い付いていた中国は、突然冷や水を浴びせられた格好だ。
今回のメキシコのプロジェクトは、首都メキシコ市と中部の工業都市ケレタロを結ぶ全長210㌔を、最高時速300㌔で両都市間を約1時間で結ぶ計画だった。中国国営新華社通信によると、契約金額は約47億㌦(約5000億円)。当初、日本の三菱重工、フランスのアルストン、カナダのボンバルディア、ドイツのシーメンスも入札を検討していると伝えられたが、10月15日の締め切りまでに入札したのは、中国企業がが中心の企業連合だけだった。