14年1月からの未加工鉱石禁輸は困難で、例外措置検討か
インドネシアのジェロ・ワチック・エネルギー鉱物資源相は4月11日、2014年1月以降の未加工鉱石の輸出禁止を定めた新鉱業法(09年)の運用について、期限内に国内の精錬・加工体制を整えることは困難との見通しを示し、例外を認める可能性を示唆した。新鉱業法は、国内の鉱物資源の付加価値を高め、産業育成を目的とした措置だが、実施には「時期尚早」として、国内の鉱業界だけでなく、ニッケル鉱石の半分をインドネシアに依存する日本側も見直しを求めていた。
同相は法律自体の変更はないと強調しながらも、鉱山の操業が継続できるよう、法律の中に抜け穴を見つけるように試みる-と述べた。規定の整備や運用面などで、例外措置を検討するとみられる。