細野、王者のバッティング負傷引き分けで王座奪取ならず
WBA(世界ボクシング協会)世界フェザー級タイトルマッチ12回戦は4月14日、ジャカルタのスナヤンの室内テニス場で行われた。同級6位の挑戦者、細野悟(29、大橋)は、立ち上がりから積極的に攻め込み、左ボディーを的確に命中させ、試合を有利に運んだ。しかし、インドネシアの同級スーパーチャンピオンのヨハネス・クリスティアン・ジョン(通称クリスジョン)が3回にバッティングで出血。右眉上を深く切ったため3回2分12秒、レフェリーストップ。負傷引き分けとなり、細野の王座奪取はならなかった。
クリスジョンの防衛は18度目。この結果、無敗記録を51に伸ばしたが、力を出し切れなかった。(負傷引き分けの)結果には満足していない-とコメント。一方、3度目の世界挑戦だった細野は、試合を有利に運びながらも、まさかの引き分けに、結果を出せなくて残念-と悔し涙をみせた。
同タイトルマッチに先立って行われた世界タイトル戦、IBO(世界ボクシング機構)フェザー級王者ダウド・ヨルダン(インドネシア)とシンピウィ・ベトイェカ(南アフリカ)の対戦は、王者が12回TKO負けした。