シャープ 冷蔵庫・テレビの一部生産を国内に切り替え
シャープの高橋興三社長は1月6日、中国で生産して日本に逆輸入している冷蔵庫やテレビなどの一部の生産を国内工場に戻す方針を明らかにした。円安の加速により採算性が悪化しているためで、2014年10月末の日銀による追加金融緩和の決定後、検討を進めていたもの。
シャープは八尾工場(大阪府)で350㍑以上の大型冷蔵庫を、栃木工場(栃木県)で60㌅以上の大型テレビを製造し、それ以下は中国で生産して日本に逆輸入している。これら小型の冷蔵庫とテレビの一部を八尾と栃木に移す。中国で生産してきた消費者向け空気清浄機とイオン発生機の一部についても14年末から八尾工場で試験的に製造。今後、これらの生産数量を増やす。「海外工場とのバランスを取り、為替などの動きを見ながら国内に戻したい」としている。