中国で富士フィルムのエボラ出血熱治療薬のパクリか

中国で富士フィルムのエボラ出血熱治療薬のパクリか

エボラ出血熱の治療薬として期待されている富士フィルムホールディングス(HD)グループの「アビガン」の模造薬を、中国企業が生産しているとして、富士フィルム側が中国企業に調査を求めている。富士フィルムHDは2004年から13年にかけて中国でアビガンの関連特許を取得済みで、公開された特許情報を見て製造された疑いがあるという。

アビガンの模造薬とみられているのは中国大手製薬会社「四環医薬」が保有する「JK-05」と呼ばれる薬品。世界保健機関(WHO)の担当者が「アビガンと成分が同じ」だと指摘している。富士フィルムHDは、特許侵害ならば提訴を辞さない構えだが、中国では研究開発段階の医薬品に関し特許侵害にあたらないとする判決事例も多く、問題が深刻化する可能性もはらんでいる。SankeiBizが報じた。