パーム油の環境品目リスト盛り込みは「留意」にとどまる
今回のAPEC貿易相担当会合で議長国を務めたインドネシアが、太陽光パネルなど54品目の環境品目リストに加えるよう提案した天然ゴムやパーム油は、各国の賛同を得られず、閣僚共同声明で「提案に留意する」との表現にとどまった。
インドネシアは世界全体のパーム油の半分以上を生産する世界最大の輸出国。2011年には生産量約2000万㌧のうち、7割が中国やインド、西欧諸国などに輸出されている。近年はバイオ燃料としての需要も高まっており、増産されている。54品目の環境品目リストは2012年9月、ロシア・ウラジオストクで行われたAPEC首脳会合で、21の加盟国・地域が2015年までに関税を5%以下に引き下げることで合意している。