インドネシア14年第4四半期の経常赤字62億㌦に改善

インドネシア14年第4四半期の経常赤字62億㌦に改善

インドネシア中央銀行は2月13日、2014年第4四半期の国際収支統計を発表した。投資、モノやサービスの取引などを通じた海外との収支を示す経常収支の赤字額は62億㌦で、第3四半期の70億㌦から減少した。国内総生産(GDP)比の赤字比率も第3四半期の2.99%から2.81%に縮小した。非石油ガス輸出が拡大した一方、原油価格の下落で石油ガスの赤字が縮小し、貿易収支が改善したのが貢献した。

14年通年の経常赤字は前年比10%減の262億㌦で13年の291億㌦縮小した。対GDP比でも3.18%から2.95%に低下した。経済成長の鈍化で輸入が減少したことなどが、収支改善につながった。14年末時点の外貨準備高は前四半期末の1112億㌦から、国際的に健全の目安とされる輸入・公的債務支払いの3カ月分を大きく上回る6.4カ月分の1119億㌦に増加した。1月末の時点ではさらに1142億㌦まで増えている。地元メディアが報じた。

金融収支の黒字は前年比98%増の436億㌦だった。直接投資の黒字が前年の123億㌦から153億㌦に増えたほか、ポートフォリオ投資黒字が109億㌦から258億㌦に拡大し、旺盛な海外からの資金流入が国際収支の改善につながった。