いまも現役、西ジャカルタで「自転車オジェック」が活躍
西ジャカルタの国鉄コタ駅やグロドックで自転車後部に客を乗せて走る「自転車オジェック」が庶民の足として活躍している。この自転車オジェックはオランダ植民地時代に始まったといわれるが、オートバイが普及した現代においても、まだ庶民の足としてしぶとく生き残っている街があるのだ。
こぎ手たちによると、オートバイに乗るほどの距離でもない。運賃2000ルピアのアンコット(相乗りバス)は渋滞のせいで全然進まない。そこで、お呼びがかかるのがこの自転車オジェックだ。こぎ手によりばらつきはあるが、1日の乗客はおよそ40人、1日の売り上げは平日で最高30万ルピアだが、日曜日は客足が鈍る。この10年余りでこぎ手は半分に減ったが、根強い利用客がいるのも事実だ。こぎ手はいくつかの職業組合をつくり、駅や商業地域で客待ちの場所を分け合う。組合員は中部ジャワ出身のジャワ人がほとんどという。