インドネシアの消費者信頼感指数が122で世界最高に
市場調査会社ニールセンによると、インドネシアの2013年第1四半期(1~3月)の消費者信頼感指数は前期比5ポイント上昇し、122で世界最高となった。来年の総選挙を控え、雇用環境が上向くとの期待感が高まっているためだ。今年の最低賃金が大幅に上昇したことで、正規雇用者の生活に余裕ができ、ブランド品の需要も上昇基調にあることなどもその要因とみられる。
調査は58カ国・地域の2万9000人以上を対象に、2月17日~3月8日にインターネット上で実施した。指数は100を上回れば楽観、下回れば悲観を表す。前回(2012年10~12月期)1、2位のインドとフィリピンはそれぞれ1ポイント減少の120、119だった。
向こう1年間の経済見通しでは「雇用市場は安定」との回答が前期から12ポイント上昇の76%だった。「家計は安定」は5ポイント上昇の83%、「欲しいものを購入する時期」は1ポイント上昇の55%で、全体的に上向いた。生活費を除く支出の使途を尋ねたところ、「貯蓄」の回答者が74%で、香港(75%)に次いで世界で2番目に多かった。「旅行」が37%、株や投資信託への「投資」が30%、「新商品の購入」が29%と続いた。