インドネシア大手4銀行が2ケタ増収を確保 1~3月連結
インドネシア大手4銀行の2013年1~3月期連結決算が出揃った。自動車や住宅ローンなどの消費者向け融資や、企業向け融資が引き続き好調で、各社が2ケタの増益を確保した。ただ、中央銀行が年初から導入した規制の影響で、クレジットカード事業は鈍化した。
消費者向け融資の伸び率は、民間最大手バンク・セントラル・アジア(BCA)が34.4%で最大だった。次いで、4位行の国営バンク・ヌガラ・インドネシア(BNI)の28.7%増、最大手の国営バンク・マンディリの21.1%増、2位行の国営バンク・ラクヤット・インドネシア(BRI)の13.3%増が続いた。企業向け融資も好調で、BRIは前年同期比6割増、BNIは同4割増となり、貸付全体に占める割合がBRIで前期の7%から11%に拡大したほか、BNIで4割を超えた。
クレジットカードの融資残高が2行で減少した。マンディリは前年同期比18.36%増の5兆250億ルピアとなったものの、前期比0.21%減少。BCAは前年同期比27.6%増の6兆2020億ルピアだったが、前期比3.6%減少した。