日本の出資負担金1800億円 AIIB「参加」で政府が試算
中国が設立を主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、日本政府は4月8日までに日本の対処方針をまとめた。AIIBと距離を置く米国と連携し、中国に公正で透明性の高い組織運営を求めていくことなどが骨子。、そして、仮に日本が参加した場合、当面の出資金負担額が15億㌦(約1800億円)程度になるとも試算した。
中国は、参加国がどれだけ出資するかの算出ルールを明らかにしていないが、国内総生産(GDP)に応じて割り当てる前提で試算すると、日本が参加した場合は15億㌦程度になるという。ただ、AIIBは将来的に資本金を設立時の500億㌦から1000億㌦に積み増すことを目指しており、日本の負担金も数千億円に膨らむ可能性がある。日本政府は6月上旬に予定される日中財務対話などで意見交換を踏まえながら、参加の是非を慎重に検討する方針だ。