5月暴動から15年 東ジャカルタで遺族が犠牲者を追悼
スハルト独裁政権崩壊の引き金となった1998年の5月暴動から5月13日で15年が経過した。全国各地で同時多発した暴動のうち、最多の死者288人を出した東ジャカルタのショッピングモール、旧ジョクジャ・プラザでは遺族ら約100人が献花し、犠牲者を追悼した。国家人権委員会は被害者らの証言を基に、意図的に暴徒による襲撃、略奪、放火などが放置され、扇動された形跡があると指摘。当時の国軍幹部ら約20人が暴動を画策した疑いがあるとの報告をまとめ、2005年に最高検へ提出したが、捜査は行われていない。この人権侵害事件の真相究明を訴える声が根強くあるものの、国会も暴動は人権侵害事件ではないと判断、人権特別法廷設置案を拒否している。