香港への大量買いに規制 深圳市民も訪問は週1回に

香港への大量買いに規制  深圳市民も訪問は週1回に

中国公安省は4月13日、南部の広東省深圳市民による香港訪問を従来の無制限から週1回に制限すると発表した。国営新華社通信が伝えたもので、即日実施する。同市をはじめ中国本土から、大量の「運び屋」が日用品の買い付けで香港を訪れ、香港住民の反感を買っていたため、中国政府が規制に乗り出したとみられる。

中国本土から香港への訪問には入境許可証が必要だが、香港に隣接する深圳の市民はこれまで、1度の申請で無制限の訪問が可能だった。この優遇策を利用し、本土での転売を目的に香港で大量に紙おむつや粉ミルク、電化製品を買いあさる「運び屋」が社会問題となっていた。今回の規制強化で深圳市民による香港訪問は、昨年に比べ3割減少し1000万人程度になると見込んでいる。統計によると昨年、中国本土から香港を訪れた人は、香港人口(約720万人)を大きく上回る4725万人(前年比16%増)だった。毎日新聞が報じた。