アジア開銀 教育・保健に重点融資 AIIBとすみ分け

アジア開銀  教育・保健に重点融資 AIIBとすみ分け

日本が最大出資国のアジア開発銀行(ADB)は、学校建設や医師の派遣など教育・保健分野への融資規模を2020年までに少なくとも18億㌦(約2100億円)に引き上げる。中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)は、道路などのインフラ整備で存在感が強まる見込み。ADBは融資対象の多様化ですみ分けを目指す。ADBは5月2~5日の4日間、アゼルバイジャンの首都バクーで開く年次総会で、全体の融資枠を拡大することで正式合意する。

具体的には2017年に今より最大5割増の200億㌦とする。ADBは増えた分を教育・保健分野の融資に重点的に振り向ける。20年までに融資枠のうち教育に6~10%、保健に3~5%を充てる考え。08~12年平均の融資比率は教育が3%、保健で2%にとどまっていた。日本経済新聞が報じた。