パプア独立派への締め付け強まる 活動家の逮捕者続出
インドネシアの統治下に入って今年50年目のパプア・西パプア両州の6都市で、分離・独立を求める独立派の活発化、これに対する警察の取り締まりが強まり逮捕者が続出している。地元メディアによると、逮捕された活動家は5月だけで30人を超え、対立の激化が懸念されている。
5月1日にはパプア両州の6都市で、独立の是非を問う住民投票実施などを求めるデモがあり、複数の都市でデモ隊が、法律で使用が禁止されているパプア「国旗」を使用。少なくとも22人が国家反逆罪などの容疑で逮捕された。また西ジャワ州ソロンでは、警官隊の発砲でデモ参加者3人が死亡した。こうした事態を受けて5月13日にはパプア州の州都ジャヤプラで、ソロンでのデモ隊参加者射殺事件の調査を求めるデモがあり、警察はデモの規模や方法が事前通告とは異なるとして「西パプア国家委員会」議長のビクトル・イエイモ氏(30)と活動家6人を拘束した。
独立派指導層は国内外のメディアに警察の暴力行為を告発し、警察は我々をテロリスト扱いしている-などと批判し反発を強めており、事態はさらに悪化しつつある。