問題続出の無料医療サービス 庶民支持、病院は悲鳴
ジャカルタ特別州で昨年11月から低所得者向けに導入された無料医療サービス「ジャカルタ保健カード(KJS)」制度に問題が続出、運用から半年が経過し州はいま、抜本的な制度運用の見直しを迫られている。
この医療の無料化は、ジョコウィ知事が公約の目玉に掲げた制度で、これまで経済的な理由で病院にいけなかった庶民からは強い支持を得る一方、医療機関側は急増する患者の対応に苦慮し、患者のたらい回しや医師の過重負担などの問題が続出。資金面での負担も大きいとして、5月中旬には州内の16病院が制度からの脱退を州に申し入れている。
2014年夏の導入が予定されている国民皆保険制度の試金石として位置付けられているこのKJS制度、受け皿の再構築を含め抜本的な見直しを求められているようだ。