JCB インドでカード発行 16年にまずデビットから
クレジットカード大手のジェーシービー(JCB)は2016年に日本のカード会社として初めてインドでカードを発行する。まず買い物と同時に銀行口座からお金を引き落とすデビットカードを16年中に発行し、その後クレジットカードも発行する予定だ。成長するインドの決済需要を取り込むのが狙い。開始から10年で1000万枚の発行を目指す。
JCBはインド準備銀行(中央銀行)が中心となって設立し、インドの決済網を運営するインド決済公社(NPCI)と合意した。公社のネットワークには最大手のインドステイト銀行など400以上の銀行が加わっている。これらの銀行は外国でも使えるJCBブランド付きのカードを発行できるようになる。NPCIの決済網を構築するカード加盟店約100万店、ATM約20万台でJCBカードを使えるようになる。
インドからの国外渡航者は過去5年で約2倍に増えており、JCBは都市部を中心に外国で使えるカードの需要は拡大すると判断した。