韓国MERSようやく沈静化 経済に大打撃
韓国保健福祉省は7月20日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスについて、今月4日を最後に15日間、新たな感染者が発生していないと発表した。MERSの潜伏期間は最大で約2週間とされることから、韓国でのMERS感染は最初の国内感染から2カ月を経て、沈静化したとの見方が広がっている。韓国経済に大打撃を与えたMERSだった。
保健福祉省によると、これまでの感染者は計186人、そのうち死亡したのは36人で致死率は19.4%。4割とされる中東での致死率よりも低かった。感染者のうち136人がすでに退院しており、14人が治療中だ。
6月中旬のピーク時には6700人を超えた隔離対象者も、20日午前現在で22人となった。新たな感染者が発生しなければ、今月末から8月初旬にかけて終息宣言が出される見通しだ。
韓国政府は今月6日、経済対策として12兆ウォン(1兆2800億円)規模の追加予算を国会に提出している。