拡大する物流市場に対応 港湾に6兆ルピア インフラ整備加速
インドネシア政府は拡大する物流市場に対応、課題として指摘されている海運分野および各地の港湾への道路交通網のインフラ整備を加速する方針だ。2012~13年度で合計6兆ルピアを投じている131の港湾整備事業を急ぐほか、これとは別に5兆ルピアを道路建設に充てて、各地の港湾への交通利便性の向上を図る考えだ。
米調査会社フロスト&サリバンによると、2013年のインドネシアの物流市場の規模は、資本流入や製造業の貨物増で前年比14.5%増の1635兆ルピア(約16兆5000億円)となる見通しだ。これに伴って海運分野の貨物量も同6.1%増の10億㌧に達するという。インドネシア船主協会は港湾整備の遅れがコストの上昇や物流効率の低下を招き、成長を妨げる恐れがあると警告している。