7月中国経済指標が軒並み鈍化 減速感一段と強まる
中国国家統計局が8月12日発表した7月の主要経済統計は、工業生産が4か月ぶりに前月の伸びを下回るなど、軒並み鈍化した。中国経済の減速感が一段と強まった形で、先行きへの懸念が高まりそうだ。
7月の工業生産は、前年同月比6.0%増と前月(6.8%増)の伸びを下回った。粗鋼やセメント、板ガラスなど主要産業の生産が、引き続き前年割れした。また、合成繊維などの生産も鈍った。国家統計局によると、外需低迷で衣料品や靴などの輸出が減少した影響という。製造業の設備投資が引き続き鈍ったほか、景気下支えが期待されている鉄道や道路建設インフラ関連投資の伸びも鈍化した。