異国での母親介護体験映画に 日越合作 今秋公開
ベトナムで認知症の母親を10年以上介護した日本人女性の実話を基にした日越合作の映画『ベトナムの風に吹かれて』が完成し、アルゴ・ピクチャーズ(東京都港区)などが8月18日、ハノイで試写会を開いた。主演は松坂慶子さん(63)、母親役は草村礼子さん(75)。今秋、日本、ベトナム両国で公開される。
モデルとなった日本人女性、小松みゆきさん(67)は、1992年に日本語教師としてベトナムにわたり、父親の死を機に2001年に認知症だった母親をハノイに呼び寄せた。ベトナム人の仲間の支援の下、14年7月に母親が94歳で亡くなるまで、13年間にわたって単身介護を続けた。小松さんの自叙伝を読んだ関係者が映画化を検討し、プロデューサー、俳優にも多数のベトナム人が参加する合作映画となった。